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聞こえにくさを感じていませんか?
更新日:2025年4月1日
~加齢に伴う難聴を正しく知ろう~

年齢とともに進行する「加齢性難聴」は、特別な病気がなくても誰にでも起こるもので、徐々に進行するため自分では気づきにくいことがあります。
聞こえづらさをそのままにしていると、周囲との関わりが減り、認知機能の低下やうつ病のリスクが高まることが分かってきています。最近では、「聞こえの健康」が心と体の元気を保つうえで重要であると注目されています。
聞こえとは(難聴の種類)
耳は3つの部分から成り立っています。
- 音を集めて鼓膜へと伝える「外耳」
- 鼓膜で受けた音を耳小骨(耳の中にある小さな骨)で増幅する「中耳」
- 音の高低や大きさを分析し、音の振動を電気信号に変換する「内耳」
音は耳の3つの部分を通った後、聴神経を通じて最終的に脳に到達し、そこで初めて音として認識されます。
耳のどこか、もしくは聴神経に障害が起こると、音の伝達が妨げられて、難聴が起こります。
難聴は耳のどの部分で障害が発生しているかによって、大きく「伝音難聴」、「感音難聴」、「混合性難聴」の3種類に分類されます。
1 伝音難聴
外耳や中耳に障害が発生している難聴。
事故などによる外傷、中耳炎などの炎症、耳垢がたまっていることなどが原因で、手術や薬物治療、耳掃除などで解決することも多い。
2 感音難聴
内耳や聴神経に問題が発生している難聴。
急性に生じる突発性難聴などや慢性的に生じる騒音性難聴・加齢性難聴、生まれつきの先天性難聴などがある。突発性難聴は薬物治療で改善することもあるが、騒音性難聴や加齢性難聴などは予防が大切。
3 混合性難聴
伝音難聴と感音難聴の両方の症状がみられる難聴。
加齢性難聴について
聞こえづらいのは、有毛細胞「音を感知する細胞」の数が減るため
加齢性難聴の予防
耳にやさしい生活を心がける
- 大音量でテレビを見たり、音楽を聴いたりしない
- 騒音など、大きな音が常時出ている場所を避ける
- 騒音下で仕事をしている人は耳栓をする
- 耳を休ませるために、静かな場所で過ごす時間をつくる
老化を遅らせるための生活習慣の見直し
- 高血圧や糖尿病などの生活習慣病の管理
- 栄養バランスがとれた食事
- 適度な運動
- 規則正しい睡眠
- 禁煙
早期発見・早期治療のために定期的に耳鼻咽喉科受診を
- 聞こえづらいと感じたら、早目に耳鼻咽喉科を受診しましょう。
加齢性難聴に気づくポイント
一般的に、加齢性難聴は何年もかけてゆっくりと症状が進んでいくため、聴力が低下していることに自分自身で気付くことがなかなか難しいですが、聴力の衰えにはいくつかのサインがあります。
- 電話で何度も同じことを聞き返す
- テレビの音量が大きすぎると家族や周りの人に言われる
- レストランや騒々しい場所で周りの人との会話を聞き逃す
このようなことがあれば、まず耳鼻咽喉科の医師に相談し、聴力検査をしてもらいましょう。
補聴器について
難聴と診断されても補聴器等の補助器具で聞こえを補うことで、聞こえづらさの改善が期待できます。自分自身や家族の判断で補聴器が必要か、効果があるかを正しく決めることはできません。聴覚検査の結果と日常の音の環境とそれぞれの人にとって重要な会話の関係から総合的に判断することが必要です。
また、補聴器を正しく使えるようになるには、調整や練習が必要です。
聞こえに不安を感じたら、まずは耳鼻咽喉科を受診しましょう。
補聴器を選ぶときの注意点
- 耳鼻咽喉科を受診しましょう。
- 自分一人で補聴器を選ばないようにしましょう。
- 値段が高いものが良いわけではありません。
- 定期的に補聴器専門医や言語聴覚士、認定補聴器技能者等にみてもらいましょう。
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- 【福岡県】フレイルを予防しましょう!(外部サイトにリンクします)
- 【厚生労働省】「聞こえにくさ」感じていませんか?(外部サイトにリンクします)