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「第11回 今宿水彩画サークル「彩和会」作品展示会」インタビュー

更新日:2022年10月05日


「バラバラの才能」そのままに、楽しさ溢れる水彩画展

今回は10月4日(火曜日)から10月10日(月曜祝日)まで開催されている「第11回 今宿水彩画サークル「彩和会」作品展示会」をインタビューさせていただきました。前回のインタビューはこちら

月に2回ほど今宿公民館で活動中の水彩画サークル「彩和会」による開催で、コロナ禍で開催できなかった期間を乗り越えて11回目となる展覧会です。
「お客さんとの交流が楽しみです。会員さんも募集中です!」と、元気に会をけん引される講師の飯田丸 誠先生と、会員の皆さんにお話を伺いました。

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なんと、展示室の手前から印象的な絵がお出迎えです。
入会して4年の桑原 杏奈さんが、ゆらりんこ橋にスケッチに行った時の作品です。
「その場所にずっと居たいな、ずっと見ていたいな、と思ったとき」に描くのだそうで、作品からは確かにそのようなまなざしを感じます。
同じ場所の桜を近くでスケッチした作品も会場内にあり、心が清々しくなる魅力がありますので、ご来場の際は探してみられてはいかがでしょうか。
今後の抱負を伺うと、「たくさん描いて、見てもらいたい」とのことで、画家になりたい気持ちもあるとのこと。「会員みんな応援してます」と飯田丸先生。

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月に2回行われる活動は、先生が課題を出すほか、担当メンバーが題材を提供したり、外にスケッチに出るなど多彩です。

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見に来てくれる人には画家も多いことから、せっかく見てもらうなら作品を褒めてもらえて、好きになってもらえるように技法をしっかり教える一方、失敗しないと先に進めないから、好きにやってどんどん失敗してほしいとも教えているそうです。
「自分の仕事は穏やかな環境を整えることで、あとは好きにしてもらう」という先生の気配りが、会員さんが伸び伸びと創作する秘訣であるように感じます。

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会員の森 照雄さんの作品「帆船」です。
40号という大きいサイズは、第1回の展示会で初めて手掛けて以来、毎回1作ずつ必ず取り組んでいるのだそうです。
「せっかく額縁を作ったから、毎年書こうと思って」と語る様子は充実感に溢れています。
取り掛かると半日は没頭するという森さんは、この大きいサイズの絵を3日ほどでほぼ仕上げたとのこと。そして、日の光をどう表現するかというテーマに、影を強調することで光をはっきり見せるという形でこだわり、手直しを重ねたのだそうです。
「来年もこのサイズの絵を描きたい…という宿題だと思っています」という森さんの次回作も楽しみです。

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前回も紹介しました五味 博さんは、雑誌やテレビなどで仏像に興味を持ったそう。今回は、雑誌で見つけた太宰府の毘沙門天の写真を元に描いた作品です。
パワーや迫力を感じたので秘訣を伺うと、「自分でもなかなか表情は表現できないが、顔は難しい。他の部分はそうでもないが、顔だけはこだわって描いている。」と教えてくれました。
また、バックにも秘密があります。木造の茶系の光が自然に浮き出すために、真っ黒ではなく、茶系の黒にしているとのこと。ムラが出ないようにするのも難しかったそうです。
「本当は肉眼で見に行ければいいけど」という五味さんですが、随所に光るこだわりの積み重ねが、まるで実際の仏像に対面したときのような迫力を醸し出しているように感じました。

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「これは持論なんですけど…皆さん才能があります。バラバラだけど!だから、描きたいものを描いている時点でもう『スキル発動』なんです。」と、力強く話してくれた飯田丸先生。
バラバラの才能は、そのままで素晴らしい能力(スキル)。だからこそ、自由に伸び伸びと描ける環境に心を砕く先生と、それに応えて楽しく創作に取り組む会員の皆さんの、賑やかで明るい水彩画展「第11回 今宿水彩画サークル「彩和会」作品展示会」は10月10日(月曜祝日)まで。ぜひ、伊都郷土美術館にお越しください。


お問い合わせ

地域振興部 文化課
窓口の場所:新館3階
代表番号:092-323-1111
直通番号:092-332-2093
ファクス番号:092-323-2344

伊都郷土美術館
電話番号:092-322-5661

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