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藤田まさこさん

No.120

糸島人 糸島人

(怡土ささえあい隊 代表)
藤田(ふじた)まさ子さん(西堂/78歳)

学んだ力を地域へ
住民同士で支えあうまちを私たちの手で

 公的なサービスだけでは解決できない高齢者の困り事を地域で支える「怡土ささえあい隊」。65歳以上を中心に、現在怡土校区の住民20人が所属している。

 代表を務める藤田まさ子さんは10年前、市の「あんしん生活サポート事業」を通じて、日常生活に支援が必要な高齢者を対象にした住民同士の支え合いについて学び始めた。翌年度には地域ささえあいサポーターの活動を開始。事業のコーディネーターとして、事業利用者と担当サポーターの連絡調整を担い、初回サポート時には同行して、支援範囲の説明から合意形成まで行う。急な欠員が出たときなどは自らサポーターとして対応してきた。

 この活動を続けるうちに、藤田さんは「手が届かないところ」が見えてきたという。例えば、高齢夫婦の介護で「支える側」がけがをした場合、急に助けが必要になっても登録制のため即応が難しい。普段の生活では支援の必要がなくても、粗大ごみが重くて運べない人がいる。また、便利なオンデマンドバスも、スマホが使えない高齢者には手続きが負担となっていたり、ヘルパーの生活援助は玄関先や座敷などの掃除は対象外だったりといった困り事も。さらに、日中は家族が不在で1人になるため、話し相手が欲しいという高齢者もいた。

 そこで藤田さんは、2年前から無料の話し相手サービスをサポーターの有志で開始。活動を続ける中で、支援が必要な人の情報提供など怡土校区社会福祉協議会による後押しを受け、今年4月、「怡土ささえあい隊」を創設した。支援内容には、買い物同行(30分250円/60分500円)、移動支援(片道250円/往復500円)、話し相手(無償)など行政支援にないメニューを入れた。料金を設定したのは「お礼の負担をなくし、双方が気兼ねなく支えあえる環境を」との思いからだ。

 「あなたが良かこと始めんしゃったけん、助かってうれしかぁ」という言葉が力になる、と藤田さんは笑顔で語る。目標は、昔ながらの助け合いを継承し、「怡土校区に住んで良かった」と思ってもらうこと。「怡土ささえあい隊」では、研修や丁寧な対応により、安心できる関係づくりに努めながら、地域の人たちに笑顔を届けている。

ヘルパーを講師に研修会

▲利用者の家に上がることもあるため、ヘルパーを講師に研修会を開くなど、利用者との信頼関係構築を大切にしている