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【SDGs認知・共感促進事業】前原中学校の取組を取材しました!

更新日:2025年2月12日

糸島市は令和5年度に「SDGs未来都市」に選定され、「糸島市SDGs未来都市計画」に基づく取組を推進しています。SDGsの達成には、市民・団体・企業など、皆さん一人ひとりの行動が必要不可欠です。

そこで、令和6年度から令和7年度にかけ、「SDGs認知・共感促進事業」を実施することとしています。
市内で活動する市民・団体・企業等のSDGsに関する取組を取材し、情報発信することで、SDGsに関する取組の“認知”と“共感”を促し、SDGsに対する市全体の意識を高め、一人ひとりの行動変容につなげていくことが目的です。

令和6年度は、市内の各小中学校における取組を取材しています。
「SDGsとよく聞くけれど、具体的になにをすればいいの?」と疑問を抱かれている方も、今回発信していく取組を参考に、身近な課題の解決に向けた行動につなげていただければと思います!

  • 「SDGs未来都市」選定時のページは、こちら

【前原中学校】自分たちにできる地域貢献を 生徒発案のオリジナルボランティア

糸島市の中心部に位置する前原中学校は「地域とともにある前原中学校」を目指し、ボランティア活動に力を入れています。今年度のボランティア参加者数は延べ850人と、非常に多くの生徒が意欲的に活動しています。
2024年10月には、国際的な青少年支援プログラム「ボランティア・スピリット・アワード」において「第28 回コミュニティ賞」を受賞しました。

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生徒自身がオリジナルのボランティアを企画していることも特徴的で、今年6月から始まった「前中通学路クリーンアップ作戦」は生徒会が企画し、生徒会やボランティアのメンバーが、地域の人にあいさつしながら通学路のごみを拾います。
10月28日から11月1日の一週間で行われた活動の様子を取材し、積極的に地域や社会課題に関わろうとする生徒たちの様子や、活動を支える先生、生徒会メンバーの思いを紹介します。

早朝から始まる「前中通学路クリーンアップ作戦」

10月28日の朝7時50分、約30人の生徒が前原中学校正門近くに集まりました。生徒会の他、自主的に参加した生徒が10人。
早朝からの活動ですが、全員が定刻前に集合し、きびきびとした動きでごみ袋や軍手、トングなどを手に取ります。

前原中学校では、生徒が自ら企画するオリジナルボランティアを随時募集しており、この「前中通学路クリーンアップ作戦」も生徒会の提案によるもの。毎月一週間、日替わりで各方面の通学路のごみを拾い、行き交う人にあいさつをするという取り組みです。

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    準備ができるとすぐに集合

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    日替わりで各方面の通学路へ

生徒会メンバーの「地域のために自分たちができることをしましょう。中学生の力で地域を活気づけましょう。」という言葉に、生徒たちは「はい!」と力強く答えると、一斉に校門の外へ。「まじめに えがおで がんばる 前原中学校」と書かれたのぼり旗をはためかせながら、通学路を進みます。

通学路のごみを拾いながら地域の人と交流

この日は雷山方面へ向かい、前原中学校の生徒や登校中の小学生、見守りをする地域の人と積極的にあいさつを交わしました。元気にあいさつをしながらごみを集める姿は注目を集めます。すれ違う人たちも、ほほ笑ましげに目を細めていました。

にこやかな表情で歩く生徒たちの視線は、常に道のあちこちを捉えています。
「あ、あった!」「おーい、ここたくさんあるよ」と互いに声を掛け合いながら、溝の奥に捨てられた空き缶や、草むらに隠れた小さなビニール片まで拾い上げていきます。目立たない場所に放置されて泥だらけになったごみも、嫌な顔ひとつせず回収していました。

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    「こんなにたくさん!」と笑顔

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    腰をかがめ、溝の奥まで手を伸ばす

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    小さなごみも丁寧に拾い上げていた

この日の気温は18度と肌寒いほどでしたが、額に汗をにじませながら懸命に活動する姿が印象的でした。生徒たちの楽しそうな表情からは、自分たちで考え、やりがいを感じながら前向きに活動に取り組んでいることがうかがえました。

授業開始に合わせ、8時20分までには学校に戻る生徒たち。30分間という限られた時間の中、機敏な動きで作業をこなし、時間が近づくと「急ごう!」と早足で学校を目指していました。

集まったごみは計6袋

最終日の11月1日、全てのごみを集め、全員で集合写真を撮影します。
一週間かけて集めたごみは、燃えるごみが4袋、燃えないごみが2袋にもなりました。生徒たちの顔は晴れやかで、「楽しかった」「達成感があるね」という声があちこちから上がっていました。

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「自分たちがごみを拾う姿を見て、周囲の人がポイ捨てはだめだと感じてくれたら」「社会課題についてみんなにもっと知ってほしい。知ることで意識が変わると思う」など、生徒たちの発言には、はっとさせられるような視点が多く、日頃から問題意識を持って過ごしていることがうかがえました。

(写真:最終日の記念撮影)

参加した生徒の声

  • 朝早いので大変なのではと思っていたけれど、参加してみると予想よりずっと楽しかった。仲間と一緒にごみを拾うのはやりがいがあったし、地域の人から「ありがとう」「頑張ってるね」と声を掛けてもらえると充実感がありました。(2年生 男子)
  • 思ったよりもごみが多くてびっくりしましたが、道がきれいになると気持ちまでスッキリするような気がしました。ただ、ごみをポイ捨てする人が多いことは残念に思いました。(3年生 男子)

先生インタビュー

前原中学校のボランティア活動を指導する齋藤先生に話を聞きました。

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前原中学校がボランティアに力を入れるねらいを教えてください。

  • 地域貢献を通じて地域に自分の居場所をつくり、自己肯定感を育んでほしいと考えています。昨年度は延べ500人の生徒がボランティアに参加し、今年度は延べ1,000人を目標に、より多くの生徒たちが意欲的に活動に参加しています。
    今後もさらにボランティアの輪を広げていけたら良いですね。幅広い年齢層の人との触れ合いや、自分にできることがあるという実感が、生徒たちの自信につながることを願っています。

「ボランティア・スピリット・アワード」受賞について教えてください。

  • これまでの活動が認められ、文部科学省後援の国際的な青少年支援プログラム「ボランティア・スピリット・アワード」の「第28回 コミュニティ賞」を受賞しました。このプログラムは、“誰かのために何かを変える”ことを目指し、自ら行動を起こしている中学生・高校生を支援するものです。
    生徒たちのこれまでの努力と地域貢献が評価され、このような賞を受賞したのは非常にうれしいことです。この受賞を通じ、生徒たちがさらに前向きにボランティアに関わってくれたらと思っています。

「前中通学路クリーンアップ作戦」が始まった背景を教えてください。

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    前原中学校では、生徒の自主性を大切にし「地域貢献活動の企画・立案・運営」を重点目標の一つに掲げています。その一環として全校生徒からボランティア企画を募集しています。
    この「前中通学路クリーンアップ作戦」も、生徒会からの提案で実施されました。地域課題やそれに対し自分ができそうなことを生徒たち自身で洗い出し、互いに知恵を絞って真剣に取り組んでいます。

 (写真:「前中ボランティアコーナー」。オリジナルボランティアの企画書も常置されている。)

生徒たちの様子はどうですか?

  • 非常に楽しそうに活動しています。始まったばかりの頃はぎこちなく、恥ずかしそうにしている生徒もいましたが、今ではすっかりあいさつやごみ拾いが板についていて、きびきびと動く姿に感心します。地域の人との交流も、生徒たちにとって温かく貴重な経験になっているようです。

今後生徒たちに期待することは何ですか?

  • 学校の授業だけでは得られない経験を通じて成長してほしいです。地域の一員としての自覚を持ち、主体的に考えられる人になってくれたら良いと思っています。この取り組みも、今後さらに参加者が増え、活動が広がってくれたらうれしいですね。

生徒会インタビュー

生徒会の皆さんに話を聞き、全体の意見をまとめて記事にしています。
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どのような思いでこの企画を提案しましたか?

  • 校区の役に立てることを考えて企画しました。私たち中学生にできることは限られているかもしれないけれど、小さなことでもまずは一歩踏み出してみようと思いました。ごみ拾いとあいさつ運動を組み合わせたのは、相乗的な地域貢献ができるのではないかと考えたからです。

SDGsの達成にどのように貢献できると思いますか?

  • 今回の活動は「11.住み続けられるまちづくりを」 の達成につながるのではないかと思います。環境整備や地域の人とのコミュニケーションを通じ、みんなが快適に過ごせる居心地の良い場所になることで、地域に愛着を持つ人が増えてくれたらうれしいです。
    また、「12.つくる責任、つかう責任」の達成にも貢献できると感じています。たくさんのごみが捨てられている現状を知り、普段の生活の中でもごみの量を減らし、分別やリサイクルをより意識するようになりました。

実際活動してみてどうですか?

  • みんなで一緒に活動するのでとても楽しいです。通学路がきれいになるし、地域の人とも交流できます。「ありがとう」と声を掛けてもらうことも多く、自分たちにもできることがあるんだと心が温かくなりました。堅苦しく考えず、楽しみながらできることをやってみれば良いんだと感じています。

回を重ねるごとにボランティア参加者が増えていると聞きました。

  • はい。1回目のボランティア参加者は1~2人でしたが、3回目となる今回は10人が参加してくれました。活動を知ってもらうため、放送で全校生徒に呼び掛けています。実際に参加した生徒が「楽しかったから」と友達を誘ってきてくれることもあり、活動が少しずつ広がっています。 

大変なことはありますか?

  • 少し早く起きないといけないことくらいです。大変だと思うことより、楽しいと思う気持ちの方が大きいです。

今後はこの活動をどのようにしていきたいですか?

  • これまで何度か清掃した道でも、1ヶ月後の活動時にはまた同じようにごみがたまっていることがあります。まずはみんなの意識を変えることが大切だと思うので、この活動が一つのきっかけになればと思っています。
    今回はPTAの人たちに一緒に活動に取り組んでいただいたほか、保護者にも参加を呼び掛けました。「前中通学路クリーンアップ作戦」は今後も継続していく予定なので、たくさんの人と関わりながら、楽しく環境美化に取り組んでいけたらうれしいです。
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    (写真:PTAの保護者も活動に参加)

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