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伊都国歴史博物館冬季企画展「生誕130年 松永冠山」

更新日:2025年1月6日

「生誕130年松永冠山」展ポスター

概要

明治27(1894)年、日本画家・松永冠山(本名:関蔵)は当時の糸島郡怡土村(現糸島市)に生まれました。

冠山は糸島郡立農学校で1年学んだ後、明治44(1911)年に京都市立美術工芸学校絵画科に入学。
大正3(1914)年に京都市立絵画専門学校本科に進み、大正6(1917)年には≪清境(せいきょう)≫で最初の官展(第11回文展)入選を果たします。その後、同校の研究科に進学し、大正9(1920)年に卒業。大正11(1922)年に菊池契月塾に入塾します。
その後も官展に入選を重ね、昭和22(1947)年には日展委員となりました。

冠山は、主に徹底した写生を基にした穏やかで清澄な風景画を描き、大正6年から昭和8年まで、官展に7回入選します。
7点の官展入賞作品のうち、鞍馬山の風景を描いた昭和5(1930)年の≪行く春≫(第11回帝展入選・福岡県立美術館蔵)、松並木の街道を描いた昭和8(1933)年≪六月頃≫(第14回帝展入選・個人蔵)の2点の所在がわかっています。また、昭和11(1936)年には、黒田家に由来する≪旧友泉亭杉戸絵≫(昭和11(1936)年、福岡市博物館蔵)を、当時旧友泉亭を所有していた貝島家の依頼で制作し、67枚描かれたとされるうちの30枚が残されています。

昭和19(1944)年に福岡に帰郷した後は、西部美術協会委員、福岡県美術協会常任理事を務めるほか、昭和21(1946)年には彫刻家・原田新八郎氏とともに糸島美術協会を設立し初代会長を務めるなど、福岡・糸島の日本画壇の主導者として活躍しました。

本展では、令和4年度に新たに当館に寄贈された作品の紹介とともに、冠山の画業をたどっていきます。

  • 「冠」は、「寸」でなく「刂(りっとう)」
  • 文展及び帝展は、かつて開催されていた政府主催の美術展覧会(官展)のこと。現・日展。
  • 会期中一部展示替えを予定

開催期間(前期、後期で展示の一部を入れ替えます)

前期 令和7年1月25日(土曜日)から2月16日(日曜日)まで

後期 令和7年2月18日(火曜日)から3月16日(日曜日)まで

 月曜休館(月曜日が祝日または休日の場合は翌平日が休館)

主な展示作品

松永冠山「鞍馬路の雪」(前期展示)

冠山の代表的な作品である「行く春」も鞍馬山の風景ですが、こちらはしんと雪に閉ざされた鞍馬路の風景が描かれています。
掛軸を保管する箱の蓋裏には、「冠山自題」と書かれており、作者自らが題をつけていることがうかがえます。

松永冠山「鞍馬路の雪」

松永冠山「嵐山春色」(後期展示)

春霞に霞むアカマツの林と、峡谷を彩るヤマザクラ。嵐山の春を描いた一幅です。
こちらも、掛軸を保管する箱の蓋裏には、「冠山自題」と書かれ、作者自らが題をつけていることがうかがえます。
松永冠山「嵐山春色」

開館時間

9時から17時(入館は16時30分まで)

会場

糸島市立伊都国歴史博物館

(福岡県糸島市井原916)

観覧料

 通常の入館料(下記)にてご覧いただけます。 

入館料:大人220円(団体110円)・高校生110円(団体50円)

  • 有料入館者20名以上の団体の場合、団体料金でご覧頂くことができます。
  • 小中学生無料
  • 65歳以上無料
  • 身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳(以上の手帳を提示した人の介護者1人を含む)を提示した場合は無料(ミライロIDの提示可)

関連リンク【郷土糸島の偉人たち10】松永冠山

お問い合わせ

伊都国歴史博物館
電話番号:092-322-7083

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