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12/15まで!「MOA美術館福岡児童作品 糸島展」インタビュー
更新日:2019年12月13日
明るいエネルギーあふれる児童画展
今回は12月10日(火曜日)から12月15日(日曜日)まで開催している「MOA美術館福岡児童作品 糸島展」をインタビューさせていただきました。前回のインタビューはこちら。
福岡県立美術館で行われた「MOA美術館福岡児童作品展」で受賞した、糸島の子どもたちの作品のほか、糸島地区で選出された推奨作品もふくめ、約40点の作品が飾られています。
子どもらしい元気な絵や、大人びた感性のセンスある絵まで様々です。賞の選出のときにも、上手か下手かを重視するのではなく、楽しく描いた気持ちが伝わってくるような、画面いっぱいに描かれたエネルギーのあふれるものが選ばれています。
糸島地区の選出でも、350点ほどのたくさんの応募作の中から3回もの審査を経て、展示するものを決めています。
今回は、福岡東洋陶磁美術館館長賞を受賞した「西の楽園」(真上写真の一番右)の作者である東江和花さんのお母様からお話を聞くことができました。
自分の描きたいもの、きれいでワクワクするようなものを探し、インスタ映えする場所として話題の、ヤシの木ブランコを題材として選んでいます。「空の青色と海の青色は違うんじゃないか?」「いつもどおりに塗っているだけでは、砂のザラザラした感触が出せないんじゃないか?」と、描きながらわいてくる疑問とじっくり向き合って、細部まで丁寧に気をつかって完成させています。魚眼レンズで写したときのように、中央にむかって丸く曲がっているのも気をつけたポイントだとのこと。
お母様も絵に関心がある方で、表現に悩んでいるときには描き方を提案する一方で、子どもの自由な表現を完成まで温かく見守られたそうです。絵を描くことが親子のコミュニケーションにも繋がっています。
毎年この作品展に携わっている主催の方は、年々子どもたちの色彩感覚が豊かになり、トリッキーな発想や鮮やかな色使いが目立つようになっている、と驚いていました。今は美しい写真や世界の名作をすぐに探すことができ、たくさんの情報と接して生まれた優れた感受性が、絵にも表れているのかもしれません。
MOA美術館は、自然や人との関わりの中で感じたことを絵として表現することで、「生きる力」を育むことを目標としています。そうした目的にあう、楽しく、明るいエネルギーのわいてくる作品が選ばれており、病院や公民館など各地で展示され、人々を勇気づけています。
ここ伊都郷土美術館での展示も、今後の糸島の美術を担っていく子どもたちのすてきな絵と関わることで、同世代の子どもたちから大人まで、刺激を受けるいい機会となっています。
子どもたちの「絵を描くのが楽しい」という思いがつまった「MOA美術館福岡児童作品 糸島展」は12月15日(日曜日)まで。ぜひ美術館へご来館ください。
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