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12/8まで!「ぶらり糸島絵画クラブ展覧会」インタビュー
更新日:2019年12月6日
磨かれた美感が光る作品展
今回は12月3日(火曜日)から12月8日(日曜日)まで開催されている「ぶらり糸島絵画クラブ展覧会」をインタビューさせていただきました。前回のインタビューはこちら。
糸島市福祉センター「あごら」にて、 月3回活動している「ぶらり糸島絵画クラブ」による作品展です。油絵をメインに、メンバーそれぞれの個性あふれる作品が39点並びます。メンバーは20代から70代までと年齢層が大変広く、メンバーたちのスケッチ旅行など、インスピレーションを高める多様な試みが行われています。
以前まで「ラ・ビダ会」という名で活動していましたが、令和となる切りかわりを節目に「ぶらり糸島絵画クラブ」に改名。だれでも気軽に描けて、気軽に見に行ける雰囲気を伝えるために、この名前が選ばれました。
お話をうかがう中で、油絵の面白さについても教えていただきました。
にじんでしまうため重ね塗りが難しい水彩画に対して、油絵は厚く塗ることに向いていて、一度完成した絵に対しての加筆も楽にできるとのこと。今回出品した中でも、次回の展示に向けて描きなおす予定の作品があるそうです。この作品展そのものが、二度と同じ絵を見ることのできない貴重な出会いとなっているかもしれません。
手前の展示室に飾られているこの絵画は「薔薇のある家に続く道」と題されていますが、その「薔薇の家」は描かれていないようです。どんな意図でつけられた題なんだろう、と不思議に思いつつも奥の展示室に行くと、その先に「薔薇のある家」という絵が。見る側が実際に「薔薇のある家に続く道」を歩いていたような気分になることができ、二枚の絵画に渡っての仕掛けに驚きます。
この絵の作者であり代表の永石さんは、今後のサークル活動では、こうした「ストーリー性」についても重視していきたいと語っていました。
さまざまな題材もそれぞれの個性があふれて特徴的ですが、特に、「三国志」で有名な古代中国の武将、項羽の絵についてお話をうかがいました。敵に追いつめられた最期のシーンを、項羽が大事にしていた女性、虞美人に対して詠んだ歌とともに描いています。着想は家にあった項羽像からで、衣装の色も当時の服装の知識からイメージしたものです。
作品の背景や意図を知ると、絵の「ストーリー性」を感じられ、さらに面白く見ることができます。
力を注いで作り上げられた色彩豊かな作品を楽しめる「ぶらり糸島絵画クラブ展覧会」は12月8日(日曜日)まで。
また、今回はインタビューのあいだに、絵画を見に来ている保育園の子どもたちとお会いすることができました。子どもたちもたくさんの作品を楽しみながら、好きな絵を選び、楽しく鑑賞しているようでした。ここ伊都郷土美術館は、地域の方々の学びの場にもなっています。
次回のインタビューは12月中旬に更新予定です。ご意見やご感想、ありましたら、下のアンケートフォームからお気軽にご連絡ください。
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