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「第24回 館秀夫絵画教室生徒作品展 & 第54回 館秀夫展」インタビュー
更新日:2019年11月22日
力強く芸術の火を灯し続ける作品展
今回は11月19日(火曜日)から11月24日(日曜日)まで開催されている「第24回 館秀夫絵画教室生徒作品展 & 第54回 館秀夫展」をインタビューさせていただきました。前回のインタビューはこちら。
糸島をはじめ全国で活躍し、アトリエで幅広い年代の方に絵を教えている、画家の館秀夫さんによる作品展です。今回は生徒の作品とのコラボ展になっており、約100点もの圧巻の展示が見どころです。
1枚目の写真で左端に映っている作品は、美術の情報誌にも掲載され、全国の会場を巡回している新作です。
毎年ハイテンポで出品される大作は、アクリル画や透明な水彩画、濃い油彩画など、それぞれに味があって見る人を楽しませてくれます。多様なジャンルの絵を、力強く描き分け、勢いよく乗せた筆の跡が残るような激しいタッチや、細やかで繊細な筆遣いまで、巧みに演出されています。
入口に飾ってある作品と対になる作品を奥に置いたり、巨大な絵画を2枚壁に配置して目を惹く配置にしたり、作品を来館者の目の高さに合う位置に飾ったりなど、展示室内のデザインも工夫しています。壁から机まで所狭しと並んだ作品たちからは、自信と力強さを感じられます。
こちらが生徒たちによる作品です。
飾られているデッサン画は、すべて1時間で描きあげるよう指導されたもの。生徒の中には、美術系の学校へ進学する方が毎年いるとのことですが、入学試験には2時間のデッサンが課されるため、それを意識して制限時間より早く描きあげる練習ととなっています。今年も、美術の道を歩むことを決めた生徒が受験に挑み、真剣な指導が花開いているようです。
館さんは、来館したお客さんに好きなタイプの絵はどういったものか、なるべく聞くようにしていました。ぼんやりと見るだけでなく、好きな絵を探そう、自分の琴線に触れる作品を見つけよう、という見る側の姿勢も大事だと考えているようです。
伊都郷土美術館で行われる他の展示会にも積極的に顔を出し、地域の人々との関わりを大事にしている館さん。その目的は、地元の美術発展を応援したいという心意気を示すこと。芸術・文化は、その地に根付いて成果が出るまで長い時間がかかる分野であるから、この時代まで受け継がれてきた芸術の火を、1人1人が絶やさないように灯し続けていくことが必要だ、と館さんは語ります。毎年ここで展示会を行いつつ、素晴らしい作品を作り続ける活動は、そうした強い信念により切り開かれています。
力強さを感じられる大作と、新鋭たちの多様な画を楽しめる「第24回 館秀夫絵画教室生徒作品展 & 第54回 館秀夫展」は11月24日(日曜日)まで。ぜひ、当美術館にお越しください。
次回のインタビューは11月29日頃に更新予定です。
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