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「シニアサークル彩洪会 第15回水彩画展」インタビュー

更新日:2019年4月12日

「絵画」という新たな生きがい

今日は4月9日(火曜日)から4月14日(日曜日)まで行われている「シニアサークル彩洪会 第15回水彩画展」をインタビューさせていただきました。
「彩洪会」は、吉武 洪(ひろし)さんが講師を務める水彩画教室です。会員の作品は風景画がメインで、旅先で見かけた光景や糸島の観光名所など、様々な情景が描かれています。
  
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20名を超える生徒を教える吉武先生は、30年近くずっと水彩画を描き続ける大ベテランですが、実際に筆をとり始めたのは63歳のとき。会員も60歳を超えてから絵を始めた方が多く、中学生のとき以来まったく触れてこなかったという方もたくさんいます。

そんな初心者歓迎のサークルですが、描く際には真剣に絵の指導がされています。
中でも、描く上で大事なポイントを教えていただきました。
まず、コンセプトを決めること。どんな画面にするか、何を伝えたいかを考える上で、特に構図はとても重要な要素です。構図の捉え方で、その人の絵心が分かるほどだといいます。2つ目は、光と影を表現すること。3つ目は遠近感を出すこと。これらのバランスがとても大事です。
 
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光と影、奥行きが感じられる作品たちは、メリハリがあって、引き込まれるような美しさがあります。
今回の作品展はすべて水彩画ですが、題材の選び方や描き方の違いで、どれも雰囲気が異なるものになっており、濃くしっかりと色づけられた作品や、透き通るような透明感が特徴的な作品など様々です。
 
どの絵画からも、描いた人の驚きや、感動した思いが伝わってくるようです。
題材は、作者自身が撮ってきた写真が元となっているものが多く、モチーフを探しながら旅をできるのも、また面白い体験だと感じました。また、題材を考えつついろいろな光景を見て歩くことで、審美眼も磨かれていくとのこと。見慣れた光景も、絵画を意識すればまた新たな視点で見つめ直せるかもしれません。

また、写真をもとにしながらも重要なのは「絵画」として描くこと。写真どおりに描くのではなく、強調したい部分や自分が伝えたい部分をアピールできるよう、作品として描く腕が試されます。
   
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まだ入ったばかりの方や、もう10年以上研鑽を積んだ方、出品して賞をとったこともある方など、メンバーの水彩画との関わり方もそれぞれですが、先生いわく、何枚もたくさん描いている会員達は、程度の差こそあれ、どんどん上達しているそうです。
  
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先生の絵画も飾られています。

絵画についてお話をうかがうと、みなさん一様に笑顔で楽しそうに語ってくださり、絵を描く喜びが伝わってきました。サークルが、絵を描くだけでなくコミュニケーションの場にもなっているようで、退職という大きな節目を迎えたのち、趣味を満喫しながら自然と交流の輪が広がっていくのも、彩洪会の大きな特徴の一つのようです。

新たな生きがいとして水彩画を学んだシニアたちによる「シニアサークル彩洪会 第15回水彩画展」は4月14日(日曜日)まで。真剣さと楽しさが調和した、色鮮やかな作品たちを楽しめます。ぜひ、伊都郷土美術館までお越しください。
 
次回のインタビューは4月19日(木曜日)頃に更新予定です。

お問い合わせ

教育部 文化課
窓口の場所:新館6階
代表番号:092-323-1111
直通番号:092-332-2093
ファクス番号:092-321-0920

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