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「第61回館秀夫絵画展&第27回生徒作品展」インタビュー
更新日:2022年11月2日
「変化なくして成長なし」行進育成と自身の進化を描き続ける作品展
今回は11月1日(火曜日)から11月6日(日曜日)まで開催されている「第24回 館秀夫絵画教室生徒作品展 & 第54回 館秀夫展」をインタビューさせていただきました。糸島をはじめ全国で活躍し、アトリエで幅広い年代の方に絵を教えている、画家の館秀夫さんによる作品展です。生徒の作品とのコラボ展になっており、約100点もの圧巻の展示が見どころです。
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生徒作品
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館さんの作品
入ってすぐの大展示室の半分に生徒の作品、もう半分と奥の小展示室に館さんの作品が展示されています。
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のびのび自由に 小学生の作品がズラリ
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大きな画用紙いっぱいに 迫力満点
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豊かな表情は良く観察するからこそ
こちらは小学生の作品です。動物や虫の絵が多く、動きを出していて、豊かな表情もよく見て描かれています。
「大きい絵を描かせたら、のびのびと自由に描いてくれる」「楽しくてしょうがない、という気持ちが大事」と目を細める館さん。また、1回に1~2時間以内なら大人も顔負けの集中力に驚かされることもあるそうです。
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油彩2年目でこの腕前
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絵ハガキサイズから、ここまでに
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イタリアの画材と技術で
大人の生徒さんも負けていません。
「先生いらないよね」と館さんも苦笑する腕前の生徒さんは、とにかく描くことが好き、という情熱が上達の原動力になっているそう。90歳という高齢ながら、絵ハガキサイズから始めて、だんだん大きなものを描けるようになっている生徒さんも。
そして、教室を卒業してプロになった生徒さんは、留学先のイタリアで描いた作品を展示。遠く異国の地で花開けるのも、基礎をしっかり学んだからこそ。
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全国を巡り、帰ってきた大作
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日本画と西洋画の融合
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今年のテーマは「紫」
生徒さんの成長を誇らしく話される一方、館さん自身も「変化と成長」を常に志向されていることが、作品から分かります。
東京の国立美術館から全国の会場を巡回し、最後に地元糸島の美術館に帰ってくる「宇宙」のシリーズの大作を筆頭に、「夕日」のシリーズなど、連作、つながりを念頭にした創作に力を入れています。そして、金箔や銀箔を効果的に使う、日本画の「琳派」の技法を西洋画に取り入れることで、日本画と西洋画の融合を目指していて、その足跡が小展示室を鮮やかに彩ります。
今年は「紫」をテーマに定め、「これまでの静物画と違って、花にも動きを出した。花も生き物なので」と語る館さん。
「変化していかないと、成長はない。ファンの印象に残らないと。」
プロとしての矜持と、生徒たちに注ぐ暖かな目線―――ともに進化し続ける館さんと生徒たちの作品展「第61回館秀夫絵画展&第27回生徒作品展」は11月6日(日曜日)まで。ぜひ、当美術館にお越しください。
お問い合わせ
地域振興部 文化課
窓口の場所:新館3階
代表番号:092-323-1111
直通番号:092-332-2093
ファクス番号:092-323-2344