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「第60回 館秀夫回顧展」インタビュー

更新日:2022年05月19日

今月から、展示会のインタビューを行う企画を再開します!
美術館に興味がある方も今まで行ったことのなかった方も、ぜひご覧ください。 

「回顧展」―――長年の足跡と、思い

再開第1回となる今回は5月17日(火曜日)から5月22日(日曜日)まで開催されている「第60回 館秀夫回顧展」をインタビューさせていただきました。
館秀夫絵画教室を主催する館秀夫さんによる作品展で、今回は大作を中心に約80点の作品を飾っています。
「回顧展」というタイトルについて、「長年の足跡を見せるために、画家が最後にやるもの」と語る館さん。その言葉に込められた思いとは―――
 
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銀箔や金箔を用いた重厚さが館さんの持ち味のひとつ。
ではこの富士山の絵の背景に使われているのは?―――金色のようにも見えますが、実は、銀箔なんです。
銀箔は5年かけて銅色に変化するのだそう。その性質を利用して、この銅色になるまで寝かせ、そこに絵を描いていきます。顔料を使うことで、富士山の鮮やかな青を表現しています。
 
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「超現実主義」(シュールリアリズム)の中心的画家ダリに代表される心象画は、現実ではないものを描きます。
館さんは、宇宙的なスケールが大きい作品を良く描かれるそうです。星空の中心にひときわ大きな天体があり、周囲に多様な心象風景が現れる構成が特徴的で、迫力と物語を感じます。
こちらの絵は「生と死」というタイトルで、赤ちゃんと、天体に向かって昇っていく魂のようなものを配置することで、生まれてから死ぬまでを表現しています。
 
zakkan_r4yakata.JPG

 

「回顧展」というタイトルに込めた思いと、これまで、そしてこれからの活動について、館さんにお尋ねしてみました。
コロナ禍で展覧会ができないなど厳しい状況を経験し、今回の回顧展は、最後という「気持ち」で開催されたとのこと。
それでも、年に1回は大型の作品を描くこと、毎年の絵画教室の展示会といった活動をできる限り続けていくそうです。

文化は先の長いものであるから、自分の活動が、文化に興味を持ってもらう一つのきっかけとなれば、という思いで続けている――― 
力強く語る館さんの言葉に、職員である自分も背筋が伸びる、そんな再開1回目のインタビューとなりました。

細部まで気を遣って再現された美の空間、プロとしてのこだわりを発揮した素晴らしい作品の数々を楽しめる「第60回 館秀夫回顧展」は5月22日(日曜日)まで。 ぜひ伊都郷土美術館までお越しください。

次回は、5月31日(火曜日)から開催の「写団・円 第17回写真展」のインタビューを予定しています。 どうぞお楽しみに!

お問い合わせ

地域振興部 文化課
窓口の場所:新館3階
代表番号:092-323-1111
直通番号:092-332-2093
ファクス番号:092-323-2344
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