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「シニアクラブ連合会「作品展」」インタビュー

更新日:2018年12月3日

豊かな経験が生み出す豪壮な作品展

今回は11月27日(火曜日)から12月2日(日曜日)まで開催されている「シニアクラブ連合会「作品展」」を取材させていただきました。
糸島市のシニアクラブは、シニア世代がスポーツや芸術活動などを楽しんでいる団体で、今回はこのうち、芸術系サークルの活動成果を一堂に集めた作品展です。クラブは糸島地域だけでも約6000人の会員が在籍し、ゴルフを始めとしたスポーツ大会や囲碁大会など、年に数回大きなイベントも行っています。
  
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1人につき2~4点ほど出品しており、全部で90点を超える作品が集まりました。

まず目に入るのは中央に置かれた航空母艦のモデルで、1年ものあいだをかけて作り上げたもので、圧巻の存在感を放っています。ジャンルは絵画や写真にくわえて版画や手芸もあり、気軽に見て回るだけでも新鮮な驚きがありました。
  
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入ってすぐに、実際に使える手作りの八尺と小鳥のかごが展示されています。小鳥かごは、昔、小鳥を捕まえる際に用いていた道具だとのこと。昔は家庭で鶏を飼っていたことなど、作品1つ1つを皮切りにいろいろなこぼれ話もしてもらいました。
 
別のコーナーでは、花を脱水、脱色した後に着色して飾り付ける「ブリザーブドフラワー」という作品もありました。着色しているため長いあいだ鮮やかな色を保つことができ、かつ花の瑞々しさがあるのが特徴的です。
他にも、羽子板などに使われることの多い「押し絵」の作品は、独特の質感をもって立体的なのが面白く、触って感触を楽しみたくなりました。

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奥の展示室には書や詩歌などもあります。
ずらりと並べられた仏画の掛け軸、巻物などは、博物館に飾られている展示品を見ているようです。

また、作品にはそれぞれタイトルと作者による一言コメントがついています。 それを読んでいるだけでも、どんな思いがこめられているのか伝わってきて、理解が深まります。
   
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色鮮やかな手毬に囲まれて、お正月や神社で見かけることの多い「注連縄(しめなわ)」もありました。
稲わらが年の始めの祭礼で用いられるのは、日本がいかに稲作と共に生きてきたかの証でもあります。作品を通じて、芸術鑑賞だけでなく、その裏に込められた長年にわたる人々の思い、伝統、智慧を読み取っていけるのも、この展示会の面白さです。

どの作品も丁寧で美しく、それぞれの魅力を存分に表してくれていますが、実は作品作りのキッカケはボケ防止という方も多いとのこと。ふとしたことから創作を続けているうちに、段々と作ること自体への楽しみを覚え、今では有志によるたくさんの作品が展示されるまでになっています。 

作品についてだけでなく、シニアクラブの方々にその活動の根幹に関わるお話も伺いました。
仲間づくり、社会奉仕、サークル充実を柱とするシニアクラブの大きな目的は「元気なシニアを目指す」こと。これだけ高齢化が進む日本では、みなが長い老後を迎えていきます。その時間を元気に、楽しく生き続けようという願いを胸に多岐に渡って活動し、活き活きと過ごしています。

シニア世代の知恵がつまった暖かい作品を楽しめる「シニアクラブ連合会「作品展」」は12月2日(日曜日)まで。ぜひ美術館にお越しください!

  
次回のインタビューは12月6日(木曜日)頃に更新予定です。

お問い合わせ

教育部 文化課
窓口の場所:新館6階
代表番号:092-323-1111
直通番号:092-332-2093
ファクス番号:092-321-0920

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