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「水彩画サークルやまぼうし展」インタビュー

更新日:2018年11月16日

穏やかな色合いから引き出される「水彩」の魅力

今回は11月6日(火曜日)~11月11日(日曜日)まで開催されている「水彩画サークルやまぼうし展」をインタビューさせていただきました。このサークルは12名の会員からなり、講師の石島義和先生による指導のもと、月に2回教室を開いています。今回は、1人2~5点出品し、全部で41点の作品が飾られています。

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教室では、当番の会員がテーマの題材を持ち寄ってデッサンを行っています。2時間程度の会の間に、会員同士がお互いの絵を批評する時間も設けられています。
また、先生からのアドバイスはデッサンの修正など最低限のもので、個性を重視した自由度の高いサークルです。

水彩画というと筆とパレットを使うイメージがまずありますが、実際には、サランラップや歯ブラシなど日常の道具を用いる工夫をする方もいるそうです。そういった独自の描き方は、先生から教わったものではありません。描いていく中で、会員がそれぞれ考えて見出した方法です。

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水彩の種類についても教えていただきました。
「透明水彩」「不透明水彩」の二つの種類があり、透明水彩は画用紙の白部分を活かして描くのに対して、不透明水彩は油彩に近く、白い場所は白い絵具で塗っていきます。通常、学校で用いられているのは不透明水彩の方で、両者の使い分けも大事な要素になります。

また、水彩画は上から塗って色を修正することがとても難しいそうです。上から塗り潰しても下の色が影響してくるため、最初の色選びから完成までのプロセス全てが重要です。追及していくととても奥深いジャンルの一つです。
 
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会員は、初心者から経験者まで様々な人が在籍しています。
初心者の人は、以前に先生が描いた絵を写して練習を重ねています。たとえば上の写真の花の絵が模写で、違う会員による同様の絵が他にも飾られています。 
  
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こちらが講師による絵画です。一番右に飾られている絵画は、約20分程度で描かれた作品とのこと。画用紙の白さを活かして、透明感と臨場感の両立した作品となっています。

石島先生いわく、上達のコツはたくさん描くこと。実際に、先生は毎日絵を描く時間をとっているそうです。 
また、こうしたサークルの良さとして、新たな趣味・新たな人間関係の構築があると教えてもらいました。共通の趣味から繋がり、今まで接したことのなかった色々な人と交流を持っていくことができます。優しい色あいで描かれる静穏な情景は、会員方が楽しみながらも心を込めて描いていることを語っているようです。

今回のインタビューでは、嬉しいお話もお聞きしました。ゆったりとした活動の中で、伊都郷土美術館での展示会は明確な締切として会員のモチベーションに貢献しているそうです。展示会というお披露目の場のため、自信のある絵を描こうと奮起することができます。美術館が利用者の方々に間接的にもお役に立っている事実はとても喜ばしいことでした。

水彩画の美しさを伝える「水彩画サークルやまぼうし展」は11月11日(日曜日)まで。
ぜひ伊都郷土美術館にお越しください!
 

次回のインタビューは11月16日(金曜日)頃を予定しています。
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お問い合わせ

教育部 文化課
窓口の場所:新館6階
代表番号:092-323-1111
直通番号:092-332-2093
ファクス番号:092-321-0920

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