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「MOA美術館福岡児童作品 糸島展」インタビュー
更新日:2022年12月8日
こんな時だからこそ―――エネルギーあふれる糸島っ子の作品展
今回は12月8日(木曜日)から12月11日(日曜日)まで開催している「MOA美術館福岡児童作品 糸島展」をインタビューさせていただきました。
MOA美術館は、福岡県立美術館で行う「MOA美術館福岡児童作品展」を皮切りに、地域展として福岡近郊の病院や公民館などで子どもたちの作品を展示しています。
糸島市からは市内小学校のうち9校から229点もの応募があり、その中から厳選した56作品が、この糸島展に飾られています。
地道な活動でたくさんの応募につなげた、糸島展実行委員会の堤さんと会員の皆さんにお話を伺いました。
子どもらしく元気いっぱいな絵や、よく見て描いた写実的な絵、何らかのテーマ性を感じる絵など様々です。共通して感じるのは、画面いっぱいにあふれるエネルギーです。県立美術館作品展の賞も、糸島展の展示も、上手か下手かではなく、楽しく描いた気持ちやエネルギーが伝わってくるかどうかが、選出の大きなポイントになっています。
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糸島市長賞「キズナ」
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糸島市教育委員会賞「静かなる闇のハンター」
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福岡東洋陶磁美術館長賞「長野県男山」
県立美術館作品展の受賞作品です。
糸島市長賞「キズナ」は、コロナ禍で会話が減る中、人とのつながりの大切さに気付いた気持ちを、仲よく寄り添う猫に託しています。
糸島市教育委員会賞「静かなる闇のハンター」は、目の色に何色も使い、くちばしの立体感、毛を自由な方向に描いて表現するなど表現の工夫が光ります。
MOA作品展に協賛する福岡市城南区の私設美術館「福岡東洋陶磁美術館」の館長賞「長野県男山」は、おじいちゃんと行った思い出の山を、インターネットでグラデーションを調べて描いたそうです。
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金賞「なつやすみにみたもの」
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金賞「心のなかのひまわり」
金賞受賞作も、迫力やスケールの大きさを感じます。
「なつやすみにみたもの」は見たままの夜空を感じたままに描いた、なんと1年生の力作です。
「心のなかのひまわり」は6年生の作品で、最上級生らしい丁寧な描写と深いテーマ性を感じます。
自然や人との関わりの中で感じたことを絵として表現することで、「生きる力」を育むことを目標とするMOA美術館にとってもコロナ禍の影響は大きく、開催まで何度も話し合い、Web申し込みを導入するなど感染対策を講じながら実施を続けています。
こんな時だからこそ、という思いは各地域にも伝わり、糸島でも糸島展実行委員会の地道な活動により、MOA作品展に応募したいという子は多くなっており、作品も熱意溢れるものが集まっていると、会員の皆さんは胸を張ります。