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「糸島美術協会 第36回 会員展」インタビュー
更新日:2018年9月20日
実力派揃いの傑作「糸島美術協会 第36回 会員展」
今回は9月19日(水曜日)から24日(月曜日・祝日)まで開催されている「糸島美術協会 第36回 会員展」をインタビューさせていただきました。今年設立70周年を迎えた糸島美術協会が、会員約35名の作品を集めて展示しています。 見やすく並べられた絵画たちが出迎えてくれます。
作品は、彫刻や水彩、油彩、アクリルなどジャンルも豊富に取り揃えています。
絵の大きさも10号(額縁サイズ)から、壁一面を覆うサイズまであり、館内をゆったりと回って楽しめます。
中央に飾られている彫刻には、「風景」という題がつけられていました。
一見、何を表現したものなのか思い浮かばなかったのですが、ビル街や波打つ海のイメージから作られたため、この題になったとのお話を伺って、なるほど、と納得。
伊都郷土美術館では、企画展が行われているときは、主催など企画展をよく知る方が受付をしています。来館された方も、お話を聞いてみたらまた新たな発見が生まれるかもしれません。
左端の絵画は、県展に出品して賞を取った作品です。他にも、過去に何点も出品したり審査を行ったりと精力的に活動を行ってきた芸術家が集っています。
奥の小展示室では、主にサイズの小さい作品が飾られています。
会員同士での旅行から生まれた絵画や、海外をはじめとした風景のスケッチをもとに描かれた水彩画や版画など、素敵な情景を楽しむことができます。感動したシーン、自分が心を動かされた場面を描くことを重視した上で、様々な手法でその感動を表しています。
海や山などの自然を描いた作品も多数あり、同じように風景を描いたものでも、抽象的な描き方と写実的な描き方で印象がまったく違います。そういった作者の個性をじっくり観察できるのも、強い魅力です。
ちぎり絵や切り絵など、珍しいものもありました。
数ミリ単位の紙に精神をこめて、絶妙な色合いと質感に仕上げています。仕上げるまでの時間も途方もなく、熱量を感じるものになっています。
お話を聞いている中で、「自分が好きなように描くこと」を大事なこととして挙げる方がとても多くいらっしゃいました。
趣味で続けられている方、審査や出展などされていた方など経歴は違いますが、こうして展覧会を開くほど長く続けていけるのは、楽しいからという理由が大きいのだと感じられます。
美術協会は、糸島を代表する芸術家である原田新八郎氏と松永冠山氏によって、地域の美術を広めるために設立されました。70年経った今でも活動が続けられ、今回の展覧会は楽しんで作った作品の発表の場であると同時に、芸術における啓蒙の一環でもあります。
そういった経緯で毎年行われている美術協会の作品展は、長年の努力によって培われた高い技術を武器に、芸術の魅力を伝えています。「糸島美術協会 第36回 会員展」は24日(月・祝)まで。 ぜひ美術館にお越しください!
☆次回のインタビュー記事は10月5日(金曜日)頃を予定しています。
お問い合わせ
教育部 文化課
窓口の場所:新館6階
代表番号:092-323-1111
直通番号:092-332-2093
ファクス番号:092-321-0920
伊都郷土美術館
電話番号:092-322-5661
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