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美術館だより(令和6年4月号)
更新日:2024年4月23日
伊都郷土美術館に着任しました
4月より伊都郷土美術館の運営を新たな体制で実施する事となり、私もそのメンバーの一人として「美術館だより」へ投稿する事となりました。
今回最初となりますが、いま描き進めている絵の題材についてご紹介します。
まず大作で扱っているのが畑の中に長い間置かれているトラクターです。
これまでオーナー様のご厚意により処分されず、お陰様で8年程描き続ける事が出来ています。段々と崩れ落ちていく姿を私の70年の歩みと重ね合わせ「お互い頑張って働いてきたな」と声かけしても、私とは比較出来ない多くの仕事をこなして来たトラクターには頭が下がるばかりですし、畑の片隅にポツンと鎮座する姿は本当に美しいと感じます。
これからも描き続けたいと思っています。
次に国指定史跡「雷山神籠石」です。古代山城で、築城の時期は諸説ありますが7世紀代に築城されたとする説が有力との事。
最初、北の水門をスケッチしながら思ったのは、こんな山中に誰が何の目的で作ったのか不思議でなりませんでした。周りには何もないのに何を何から守ろうとしたのか?今でも理解出来ていません。ただ人が石垣を築いたのは事実で、人間がどんな格好してどんな道具使って、そして何人くらい働いていただろうかと想像すると楽しくなりましたし、きれいに整備された水門も非常に美しく見えました。
今は小さな作品にしか描いていませんが、将来は大作に仕上げ公募展等で発表していきたいと思っております。
今回2点を紹介しましたが、糸島には自然豊かな風景・旧商店街の古民家及び漁港等々・・・まだまだ沢山あります。
これからも「”いとしま”散策スケッチ」を続け、新たな発見を紹介出来たらと思います。
糸島美術協会 平田 昭二
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