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美術館だより(年末特別号)

更新日:2021年12月28日

「絵や書を楽しむ」-糸島美術工芸展に向けて-

 1942年生まれの私は、間もなく傘寿を迎えます。あれこれと多忙な中で、絵や書を続けてきています。早いもので、油絵は「糸島美術工芸展」(旧「糸島郡展」)に出展し始めてもう50年に、糸島美術協会員となって46年になります。
 展覧会は、1月の公募展の「糸島美術工芸展」と「色紙交換会」、4月の「春の小品展」、8月の「会員作品展」があり、会員は少なくとも4作品を制作しました。さらに、3年に1度は福岡県立美術館で大作を含む「糸島美術工芸・福岡展」を開催してきました。

 流石に、現役時代は「楽しむ」よりは、「作品が完成できるかどうかの不安」を抱えてのスリル感が、性懲りもなく、いつしか慢性の「快感」となっていたようでした。

 ところが、退職後の現在では雑事に追われて時間的余裕がなくとも、気持ちには精神的な余裕が感じられ、テーマを持っての芸術的思索を楽しむことが少しずつ出来るようになってきました。

 一体、この変わりようは何でしょうか。絵や書に向き合っていることが、「楽しくてたまらない!」時間となってきていることに気付き始めています。最近になって、まさに「継続は力なり」の意味が少しわかり始めてきたところです。続けてきて良かったと思っています。

 皆さま、もし時間にご都合ができましたら、令和4年1月4日から「糸島美術工芸展」(主催・糸島美術協会、共催・糸島市教育委員会、後援・福岡県美術協会ならびに糸島新聞社)を開催していますので、ご高覧賜れば励みとなります。

 『バランスを求めて』F20号は、2020年制作、F30号は2021年現在の制作中の作品です。新型コロナ感染症の拡大で、不安な世の中になり、人々は右往左往、ワクチンを巡る論争は百出、先行き不透明感漂う中で、落ち着いて思考することの大切さを『バランスある思考・行動で』との思いを抽象画に表現しました。

 地球温暖化をはじめ、戦争や地域紛争、弱い立場に生きる人々への寄り添いなど、数々の問題を解決するために、私を含めての人間力の向上を高めていきたい。その第一歩が『バランス思考』では、と考えました。多様な価値観がありますが、その違いを認め合い理解しあうバランス感覚を磨いていきたい、という願いをなんとか表現したく、長い時間を使って制作しました。構図・色彩・曲線と直線で交錯するバランスを求める楽しさが表れているでしょうか。

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    『晩秋菊池渓谷』

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    『バランスを求めて』
    油彩 F20号

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    『ツバキ』
    墨彩 色紙

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    『バランスを求めて』
    油彩 F30号

糸島美術協会 吉丸 泰生

お問い合わせ

教育部 文化課
窓口の場所:新館6階
代表番号:092-323-1111
直通番号:092-332-2093
ファクス番号:092-321-0920

伊都郷土美術館
電話番号:092-322-5661

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