美術館だより（令和3年度12月号）

今年は長い夏から短い秋を迎え、すでに冬の便りも聞かれています。
コロナウイルスも少し治まり、穏やかなお正月を迎えられるのではないかと期待しております。

先日、太宰府の観世音寺で行われたスケッチ大会に参加しました。
楽しみにしていた宝物館横のコスモス草原が、夏の長雨で種が流れてしまい、残念ながら雑草の原になっていましたが、快晴の青空の下でさわやかな風が吹きわたり、秋を満喫することができました。

歴史の重みを感じる本堂や、鐘楼の荘厳な佇まいに感謝をこめてお参りし、境内の片隅でスケッチブックを開いて夢中で描きました。
心が満たされ、久しぶりに素敵な時間を過ごすことができました。

コロナはいつまで続くかわかりませんが、心を開放するときをもつように心がけ、元気に年を重ねていきたいものです。

糸島美術協会　徳富　佳子