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美術館だより~特別版~ vol.1

更新日:2020年7月7日

新しい生活様式による日常が始まっているなか、伊都郷土美術館では感染症対策を徹底しながら常設展示を行っております。
来館された方の中には、2階の常設展示を見たことがないという方も多く、この機会にホームページ等で作品の紹介をしていきます。
 
2階は、1916年に前原町(現・糸島市)に生まれた原田新八郎の作品を展示しています。原田氏は、糸島中学(現・糸島高校)を卒業後、東京美術学校(現・東京芸大)に進学して彫刻を学び、複数回に渡り日展に入選しています。
 

今回ご紹介するのは1957年、原田新八郎が32歳のときに制作した「漁婦」です。
労働を終えた女性2人を表現したもので、同年の日展で特選に選ばれた代表作でもあります。
 
原田新八郎の作品
   
この作品に、原田氏が自ら詩を残しています。

「夕映えは海辺を包み、潮鳴りは、夕凪に変わってゆく。
一日の労に耐えることを当然の如く、魚婦たちは家路につく。
19世紀の美術家の中では、私は画家ミレーと彫刻家ムニエを共鳴し尊敬している。
共に労働の神聖と尊い姿、精神性の高さとを表現している。
ムニエの男性をテーマとするに、反して、私は女性を表現の対照に作品化した。」

 フランス出身のミレーは、農村で稲穂を集める農婦たちを描いた「落穂拾い」で有名な画家で、ムニエ(ムーニエ)はベルギー出身で、鉱夫や工場労働者を題材にした絵画や彫刻を多く残しています。

原田新八郎の作品
  
原田氏が目指した作風とテーマが感じられる作品と詩になっています。
  
2階の彫刻展示は、開館日にいつでも観覧可能です。
ぜひ、実物を見に伊都郷土美術館にお越しください。

お問い合わせ

教育部 文化課
窓口の場所:新館6階
代表番号:092-323-1111
直通番号:092-332-2093
ファクス番号:092-321-0920

伊都郷土美術館
電話番号:092-322-5661

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