平成27年度11月号

秋色の香り

秋色があざやかになってきたころ、美術館の入口付近がほのかな花の香りに包まれます。
時折、その香りに気づかれ、香りの主を探して辺りを見まわしている方がいらっしゃいます。

「この木の上からですよ。」とお声掛けすると
「あら、本当に！」と笑顔で納得していただけます。

右奥の建物が美術館

香りの主は5メートル以上にも成長した古いキンモクセイで、枝の高いところだけに花をつけているので、花の存在は香りによって気づかされます。

いつ頃に植えられたのでしょうか？
今年も2、3日のわずかな間でしたが、美術館を優しい香りで包み込んでくれました。

平成27年11月　糸島美術協会　徳富佳子