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糸島の郷土料理 「糸島そうめんちり」が文化庁「100年フード」に認定
更新日:2026年3月25日
「糸島そうめんちり」が
文化庁の「100年フード」に認定されました
文化庁が推進する食文化継承の取組「100年フード」において、糸島の郷土料理「糸島そうめんちり」が、令和7年度「伝統の100年フード部門(江戸時代から続く郷土の料理)」に認定されました。
今回の認定は、糸島郷土料理研究会(代表 弥冨明子さん)が応募団体となり、その調査・継承活動が評価されたもので、今後の普及と次世代への継承が期待されています(認定日 2026年2月27日)。
100年フードとは
我が国には、豊かな自然風土や歴史に根差した多様な食文化があり、世代を越えて受け継がれ、その地域で長く愛されてきたものが多くあります。
文化庁では、そのような食文化を「100年フード」と名付け、地方自治体、団体等とともに継承していく取組を実施しています。これまでに全国で250件の食文化が認定され、認定後は、各種メディアで認定団体の活動が数多く取り上げられたり、ロゴマーク入りの商品が販売されたりするなど、100年フードの取組は全国に広がりを見せています。
福岡県では、令和6年度までに「小倉焼うどん」「北九州の糠の食文化」「小郡の鴨を取り巻く食文化」「うなぎのせいろ蒸し」「あごだし」「福岡柳川/貝柱粕漬・海茸粕漬」「鶏ぼっかけ」「筑前朝倉蒸し雑煮」「えつ料理」「久留米焼きとり」の10件が認定されており、令和7年度に「久留米ラーメン」と「糸島そうめんちり」が加わり全12件が認定されています。

糸島の郷土料理「糸島そうめんちり」
(糸島郷土料理研究会ホームページから引用)
糸島人のおふるまいの気持ちを込めた贅沢なご馳走
かつて中山間地域では10~20羽のにわとりを飼っている家が多く、その鶏をさばいて数々の鶏料理(鶏刺し、鶏皮で酢の物、鶏ごはん、がめ煮、そうめんちり等)で人をもてなすことが多く、「そうめんちり」は、残った鶏ガラや肉、たまひもを余すことなく使う鶏のコース料理のひとつだったようです。
近年では、鶏のそれぞれの部位が別々に手軽に買えるようになったことから、鶏をさばかなくても「そうめんちり」を作ることができるようになり、より身近な郷土の味として親しまれるようになりました。
「そうめんちり」の作り方は、鶏ガラや鶏肉を水炊きにし、醤油と砂糖で甘辛く味つけしたスープに季節の食材(ネギ、キャベツ、白菜、玉ねぎ、こんにゃく、豆腐など)を入れて煮込んだ「ちり」を作り、そうめんにかけていただきます。その昔、そうめん、鶏肉、砂糖、醤油は大変貴重な贅沢品であったこともあり、「糸島人のおふるまいの気持ちを込めた贅沢なご馳走」それが「そうめんちり」でした。

「そうめんちり」は、いつ頃から食べていた?
田植えや稲刈りなどの農作業を手伝う際の交流や、婚姻による地域間の関わりが、そうめんちりの食文化を広めるきっかけになったのかもしれません。
詳しくは、糸島郷土料理研究会のホームページを参照
「糸島郷土料理研究会」のメンバーが月形市長を表敬訪問
100年フード認定の喜びを報告
糸島郷土料理研究会のメンバーが、2026年3月25日に、月形市長を表敬訪問し、糸島そうめんちりが文化庁100年フードに認定されたことを報告しました。
代表の弥冨明子さんを中心としたメンバーの皆さんは、2024年に「そうめんちり」について、711件のアンケート実施・回収と、75人からの聞き取り調査を行いました。
今回の文化庁の認定は、この調査研究によって、糸島の風土と人々の暮らしに根差した郷土料理「そうめんちり」が持つ歴史や地域ごとの特徴、そして代々受け継がれてきたレシピなどが明らかになり、その文化的価値を再発見したことの功績によるものです。
この認定によって、より多くの人に糸島そうめんちりを知ってもらい、次世代に確実に継承するための基盤づくりにつながることを期待します。

月形市長も懐かしい味に舌鼓
当日は、糸島郷土料理研究会のメンバーが「糸島そうめんちり」を調理、提供してくれました。
甘すぎず、鶏の出汁がしっかりと効いたそうめんちりを食べた月形市長は、
「昔は、そうめんちりと言えばご馳走だった。懐かしくて美味しい。」と舌鼓を打ちました。
そして、糸島郷土料理研究会の皆さんに対し、「皆さんのそうめんちりへの情熱と行動力が100年フード認定につながった」とメンバーの活動に敬意を表しました。
糸島の風土と歴史を慈しむ、多彩な顔ぶれが集う糸島郷土料理研究会。
写真左から、馬場純子さん(一般社団法人いとしま結婚応援団)、佐藤彰子さん(料理研究家)、月形市長、弥冨明子さん(研究会代表・農家)、三嶋直子さん(まちづくり会社社員・学芸員)、三苫節代さん(歴史ガイド)
お問い合わせ
地域振興部 文化課
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