トップページ > 観光情報 > 歴史・文化・美術 > 史跡・文化財 > 史跡 > 志登支石墓群(しとしせきぼぐん)
志登支石墓群(しとしせきぼぐん)
更新日:2009年11月1日
福岡県糸島市志登の遺跡
この遺跡は糸島市北部の田園地帯、標高約3メートルの低地にある墓地群です。発掘調査は戦後間もない昭和28年(1953)に行われ、わが国における支石墓研究の貴重な1ページを飾ることとなった著名な遺跡です。
調査では、弥生早期から中期(約2500から2100年前)にかけての支石墓10基、甕棺墓8基などが発見されており、支石墓のうち4基が調査されました。支石墓とは遺体を埋葬した上に大きな上石を置くお墓です。元々は朝鮮半島によく見られるお墓ですが、弥生時代の始まった頃に日本にその作り方が伝えられました。上石は花崗岩や玄武岩を使用し、大きいものは長さ約200センチメートル、幅約150センチメートル、厚さ約60センチメートルにも及びます。埋葬施設は素掘りの穴(土壙)や木棺であったと考えられます。副葬品として6号支石墓から打製石鏃6点、8号支石墓から柳葉形磨製石鏃4点が出土しています。支石墓は弥生早期から前期(約2500から2200年前)に造られたと考えられます。
支石墓に副葬品が納められるのは非常に珍しく、特に柳葉形磨製石鏃の出土は朝鮮半島との交流を物語る貴重な資料です。
志登支石墓群の遠景(中央の木立が遺跡、後ろは可也山)
遺跡の近景(ぽつぽつと見える石が支石墓の上石)
志登支石墓群から可也山を望む
柳葉形磨製石鏃
お問い合わせ
地域振興部 文化課
窓口の場所:4階
代表番号:092-323-1111
直通番号:092-332-2093
ファクス番号:092-323-2344
文化財係
電話番号:092-332-2093