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唐原おとど様のイスノキ
更新日:2009年11月1日
概要
おとど様の正面左脇にこれを護るように枝を広げて立っている。隣のイロハカエデの明るい黄緑色の葉と対比的に暗緑色の葉を繁茂させている。赤褐色のゴツゴツした荒々しい幹肌が年代を感じさせる。 幹枝に損傷も少なくのびのびと育っており、樹勢は力強く雄壮である。
- 分布:本州西南部・四国・九州の山中に自生する常緑高木。高さ20メートル径1メートルに達する。
- 幹:樹形は枝葉繁密で、樹皮は赤褐色、粗面。
- 葉:互生、長楕円形、先端は鈍形、基部は楔形。長さ50ミリメートルから80ミリメートル、幅20ミリメートルから40ミリメートルの全縁で、革質、無毛で光沢はない。多くは葉面に虫嬰をつくる。
- 花:春、紅色の総状花序を腋生し、上方には両性花、下方には雄花をつける。ともに花弁をもたない。
- 実:10月から11月頃成熟する。径8ミリメートル位のさく果で木質、卵形。外面に黄褐色の毛を密生する。2つに裂開し黒色小粒の種子を出す。
樹種名
イスノキ
所在地
福岡県糸島市二丈満吉662-2(平重盛の内室の墓)
樹高
16.95メートル
幹回り
3.87メートル(地上0.7メートル)
推定樹齢
不詳
調査年月日
1994年8月25日
歴史・言い伝え
おとど様(平重盛の内室の墓)を正面、左脇から守るように立っている。 地元の古老たちはおとど様をおおと様と呼んでいる。 イスノキは猿瓢のこと。秋になると、木の周辺に赤ちゃんのにぎりこぶしぐらいの大きさの実が落ちる。この実は中が空洞であり、鳩笛として遊んでいた。