長石地蔵様のスギ

概要

小高い峠のお堂の脇に立つ独立木である。地元の人々に親しまれてきたシンボル的存在であろう。被雷したのであろうか、頂部を欠損しているため樹形が良好でないのが惜しまれるが、往時の存在感のある姿が偲ばれる。 芯部の腐朽が進んでおり、早期の対策が望まれる。

• 分布：青森から屋久島まで広く自生が見られる日本特産の常緑高木で、高さ45メートル径2メートルにもなる。林業用として多く栽培されている。
• 幹：樹形は整形で、幹は通直。樹皮は赤褐色で繊維状に長く剥離する。
• 葉：4ミリメートルから10ミリメートルで短く針状に鋭くとがり、直またはラセン状にならぶ。線香の材料となる。
• 花：雄花は長さ6ミリメートルから9ミリメートル径3ミリメートル位の小楕円体で郡状に、雌花は緑色の球形で、早春枝先に開花する。
• 実：球果は木質の小球形または卵状球形で、長さ20ミリメートルから30ミリメートル。種子は長さ4ミリメートルから7ミリメートルの暗褐色で、狭い2つの翼を有する。

樹種名

スギ

所在地

福岡県糸島市二丈長石

樹高

16.41m

幹回り

3.91m

推定樹齢

不詳

調査年月日

1995年12月18日

歴史・言い伝え

昔は、2本あったが、昭和50年代の台風で1本倒れ、現在に至る。