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満吉谷内のクスノキ
更新日:2009年11月1日
概要
杉、檜の人工林の中でただ一人、樹肌も美しい幹を通直に伸ばした端然とした姿は力強い根張りとともに誇らしげである。 病虫害は殆ど見受けられず、樹勢は壮健で若々しい。
- 分布:暖地に自生する常緑高木。高さ20メートル径2メートルを超え、西日本における巨木の代表的なもの。
- 幹:樹形は雄大で枝張りは力強い。樹皮は帯黄褐色で縦裂が見られ、新梢は黄緑色である。
- 葉:長い柄をもって互生し、卵形で先端は細長くとがり顕著な三行脈をもつ。主脈と第一側脈との分岐点に小さなツブがあり、本種の特徴となっている。
- 花:晩春、やや散形花序をした円錐花序の、初めは白色でのちに黄色を帯びる小花を着ける。
- 実:11月頃、径8ミリメートル位の球形の果実が黒く熟す。内部に球形の種子が1個入っている。
樹種名
クスノキ
所在地
福岡県糸島市二丈満吉字代の上346-1
樹高
28.11メートル
幹回り
3.82メートル
推定樹齢
100年以上
調査年月日
1995年7月20日
歴史・言い伝え
戦時中樟脳を採るためにこの一帯では多くのクスノキが犠牲になったり、1945年には宗像大社の鳥居用材としての話が持ち上がったりしたが、現所有者である田中耕策氏の祖父初太郎氏(1960年没)の強い意志により守られ、伐採を免れた。また、1992年の台風19号による強烈な風で、周囲の直径1m前後の杉・檜の大木は倒伏・折損の被害を蒙ったが、このクスノキは殆ど無傷であった。