真名子旧集落内のシイノキ

概要

豪壮な樹形である。根元付近には3方向に開口部をもつ径1メートル高さ5メートル程の空洞を有する。幹は地際で2本に分枝し肌はごつごつしており、枝分かれ多く枝葉は繁茂し亭々としてそびえ「森の主」的な風格をもつ。 根元に巨大な空洞があるものの樹勢は旺盛である。

• 分布：本州中部以南の暖地に自生し、大きいものでは25メートルをこえ径1.5メートルにもなる常緑高木。
• 幹：幹は直立し、樹皮は灰黒色で縦に裂目を有する。
• 葉：有柄で互生、裏面は淡褐色。
• 花：5月頃、上向きの穂状花序を新枝の葉腋から出し、黄色の雄花を密生させる。雌花は下部の葉腋に着ける。
• 実：円錐状卵形の堅果は尖頭で黒褐色。表面に横縞をもった総包が、堅果をのせるように包んでいる。食用となる。

樹種名

スダジイ

所在地

福岡県糸島市二丈福井真名子155

樹高

19.79メートル

幹回り

6.81メートル

推定樹齢

不詳

調査年月日

1994年8月22日

歴史・言い伝え

旧真名子地区の古老の話しによると、現在も昔も勇姿が変わらず、旧集落を見落ろすほどの雄大な古木である。