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河原産納様のシイノキ
更新日:2009年11月1日
概要
樹形は壮大であるが、やや荒れた観を呈している。主枝には空洞があり、根張り部分はコブ状や板根状の複雑な形状をしている。 樹勢はやや衰弱が見られ、将来周囲の樹林に支配されてしまう恐れがある。
- 分布:本州中部以南の暖地に自生し、大きいものでは高さ25メートルを超え径1.5メートルにもなる常緑高木。
- 幹:幹は直立し、樹皮は灰黒色で縦裂する。
- 葉:有柄で互生、裏面は淡褐色。
- 花:5月頃、上向きの穂状花序を新枝の葉腋から出し、黄色の雄花を密生させる。雌花は下部の葉腋に着ける。
- 実:円錐状卵形の堅果は尖頭で黒褐色。表面に横縞をもった総包が、堅果をのせるように包んでいる。食用となる。
樹種名
スダジイ
所在地
福岡県糸島市二丈深江307-1
樹高
23.14メートル
幹回り
7.52メートル
推定樹齢
不詳
調査年月日
1994年8月25日
歴史・言い伝え
地際付近の根元に陰陽の陰とみられる形状をした部分があり、その前に小さな石の祠が奉ってある。土地の古老によれば「産納様」として子宝や安産を願う信仰をあつめていたということである。昔、この地で猿が難産をのり越えて出産したという言い伝えがある。