ホキタ庚申様のナナミ

概要

有料道路脇の小高いミカン畑の一角に残された木立の最大木である。ミミズバイ、クロキ、モッコク、ツバキ、シイ等常緑の大木を従え、庚申塚を守るように南向きにやや斜めに樹幹を伸ばしている。高さ10メートル付近で隣接木と癒着し、密生しているせいか黄緑がかった黄土色の幹肌は荒れておらず、末広がりの根張りとともに美しい。 若干ナツヅタの着生が見られるが、現時点の樹勢は良好である。

• 分布：関東以西の暖地の山地に分布する雌雄異株の常緑高木。高さ10メートル位になる。径1メートルの巨木がある。
• 幹：樹形は広大で枝条が多く繫密となる。樹皮は灰黒色または黒淡緑灰色で滑らか。枝は暗褐色。
• 葉：互生、長柄、全縁で厚革質、光沢を有する。上面は深緑色、下面は淡緑色。主脈は上面に凹入し、下面に凸出する。
• 花：5月頃、単性花で有柄の淡紫色をした小花を集散花序により着生する。
• 実：径3ミリメートルから5ミリメートルの核果を密生させる。11月頃成熟すると枝一杯に赤くなり、花の少ない冬季を美しく彩る。

樹種名

クロガネモチ

所在地

福岡県糸島市二丈福井字ホキタ858-3

樹高

18.29メートル

幹回り

2.63メートル

推定樹齢

不詳

調査年月日

1995年7月21日

歴史・言い伝え

昔から藤田家を祭る藤田庚申のナナミと言われている。