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糸島市の豊かな自然を守り育てるために
更新日:2022年7月1日
生物多様性とは
生物多様性とは、生き物や生態系の豊かさを表すもので、すべての生き物がお互いに関わりあい、様々な環境に合わせて生存していることを表す言葉です。生物多様性がもたらす恵みは、生きるために必要な大気や水、農産物や海産物の恵みなど多岐にわたっており、私たちが生きていくために欠かせませんが、農地・里山や森林の荒廃、保全不足、宅地の開発などによる自然の減少により、生物の多様性が失われつつあります。
このまま生物多様性が損なわれ続ければ、私たちが受ける恵みも低下し、ひいては私たち人類の生活も、危機的状況に直面することが予想されます。このため、生物多様性の確保と保全が必要なのです。
生物多様性地域戦略について
市では、豊かな自然を守るため、2021年3月に、「第2次糸島市環境基本計画」の改定に併せて生物多様性地域戦略を策定しました。今回策定した地域戦略は、環境問題を全体的にとらえるために、「第2次糸島市環境基本計画」の一部として位置付けています。
多様な生きものの恵みによって成り立っている豊かな生活を次の世代に引き継ぐため、美しい糸島の自然環境を守っていきましょう。
本市の現状
糸島市は、福岡都市圏に位置しながらも、山・川・田園・海など豊かな自然環境に囲まれ、自然と共生した暮らしを営んできました。福岡県の希少野生生物(福岡県レッドデータブック2011、2014)によると、本市には希少種として366種の動植物の生息が確認されています。しかし、都市化の進展により、本市でも自然環境への負荷が増大し、豊かな自然や田園風景、その中で息づく多様な生物と豊かな生態系が徐々に損なわれつつあります。そのため、生態系の保全や希少な動植物の保護、外来生物に対する侵入の防除等を行い、生物多様性の保全に向けた取り組みが必要です。
特定外来生物
国外や国内の他の地域から、自然分布域(本来有する能力で移動できる範囲により定まる地域)を超えて人の手によって意図的・非意図的に移入された動植物を外来生物といい、その中でも生態系などに被害を及ぼし、又は及ぼすおそれがあるものとして、外来生物法によって指定された外来生物を特定外来生物といいます。本市でもオオキンケイギク、オオフサモ、ブラックバス、セアカゴケグモなどの特定外来生物が確認されています。
福岡生きものステーション
福岡県では、県内の生物多様性に関する情報をまとめたホームページ「福岡県生物多様性情報総合プラットフォーム(福岡生きものステーション)」を開設しています。県内の希少種や外来種についてなど、多彩な情報が掲載されています。また、キッズページでは生物多様性をわかりやすく解説しています。ぜひご覧ください。
福岡生きものステーション