No.118
(いとしまけんどうれんめい)
糸島剣道連盟チーム
剣道歴の合計は281年
ねんりんピック県大会3位
昨年11月、60歳以上が参加する「第25回福岡県ねんりんスポーツ・文化祭 剣道交流大会」で3位に輝いた糸島剣道連盟チーム。メンバーは、62歳から78歳までの剣士たちだ。78歳で大将を務めた山田修嗣さんをはじめ、副将・山下正美さん、中堅・塩田恵二さん、次鋒(じほう)・坂木保之さん、先鋒兼監督・溝口勝正さんは、日頃それぞれの道場や学校で指導に当たりながら、自らも竹刀を振り続ける。全員がそろう機会は多くないが、週1回の稽古は欠かさない。「面をかぶる長さが成長に比例する」。その言葉どおり、積み重ねた時間が、今回の結果につながった。
剣道の魅力は「年齢が離れていても互いを高め合える。礼節を重んじ、気力・体力・精神力を磨くことは人づくりそのもの」と口をそろえて語る。若い頃はスピード重視の剣道だったが、今は駆け引きと経験に裏打ちされた心の余裕が武器。「相手の動きがよく見えるようになった」という学びは、指導にも生きている。
指導を始めたきっかけはさまざまだが、自分たちが受け継いだものを次代へ渡すのは自然な流れだという。5人が指導で大切にしているのは「感謝の心」と「相手への思いやり」。戦うからこそ相手の痛みを知り、人として成長できると信じている。「『勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし』と勝敗の裏には理由があることを伝え、『自分に勝つ心』や最後まで気を抜かない“残心”を育ててきました」と山田さん・坂木さんは語る。一方で、小さな成功体験を積み重ね、剣道の楽しさ・良さを知ってもらうことも忘れていない。学校になじめない子が稽古には通ってくることもあり、「剣道がその子にとっての居場所や自己表現の場になれば」と願っている。
今後も「体が動く限り続け、若い世代の模範でありたい」と口をそろえる5人。大声を出し、体を動かす稽古は、心身の健康にもつながる。続けるコツは、稽古を習慣にすること、いくつになっても悔しさを持ち成長しようとすること。生涯剣士として歩み続ける彼らの姿は、周りの人にとって生きがいづくりと青少年育成のモデルとなっている。
▲稽古に励む糸島剣道連盟チームの皆さん。学校などと力を合わせ、剣道に親しむ人を増やせればと願っている
【主な稽古場所】溝口スポーツセンター錬道館

