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渡颯羅さん

No.116

糸島人 糸島人

前原中学校3年生
渡 颯羅(わたり そら)さん(有田/15歳)

勝利への熱意が
強さの秘訣(ひけつ)

 令和7年7月19日〜20日に東京都で開催された「カラテドリームフェスティバル2025全国大会」において、新極真会福岡支部糸島道場所属の渡颯羅さんが組手の部・中学3年生男子中量級で見事優勝をつかみ取った。

 渡さんが空手に出合ったのは小学3年生のとき。祖父が空手をやっていたことから興味を持ち、家の近くにある道場に通い始めた。「稽古はきつくて痛いこともあるが、それよりも勝ったときの喜びや達成感の方が強い」と語る渡さん。その言葉のとおり勝利を積み重ね、全国レベルでの活躍が続いている。小学6年生のときに出場した全国大会で初めて3位に入賞すると、中学1年生で出場した「カラテドリームフェスティバル2023全国大会」では優勝、2年生で出場した「カラテドリームフェスティバル2024国際大会」で準優勝という好成績を残してきた。

 今回の大会に向け、前年の国際大会で優勝を逃した悔しさを力に変え、道場の先生や一般部の大人たちに稽古をつけてもらうなど、今まで以上に濃い時間を過ごしてきた。大会当日、周りの選手は自分よりも体も大きく、パワーの差で勝てないかもしれないという不安に襲われたが、1戦目の勝利で緊張も解け、気持ちを前向きに切り替えることができた。そして迎えた決勝戦では、178㎝の長身を誇る相手に得意の上段回し蹴りが決まり、優勝をつかんだ。

 11月18日に市役所を訪れ、市長に優勝を報告した渡さん。「前年負けた悔しさをバネに稽古を頑張ってきたので特別にうれしかった。全試合技ありで勝てて、満足できる戦いができた。稽古をつけてくれた先生をはじめ、道場の仲間たちに支えてもらったおかげです」と大会を振り返った。自分の強みについては、「稽古してきたことを本番でちゃんとできる。稽古でそれだけの自信を付けているところ」と話す。今後の目標を聞かれると「高校生の試合は学年別ではなく、全学年混合で行われる。厳しい環境になるが、その中でも勝ちたい」と力強く話した。

▲新極真会福岡支部糸島道場で稽古に励む渡さん