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省エネ最高ランク五つ星【★★★★★】のZEB認証を取得
更新日:2022年02月28日
新庁舎が『ZEB Ready(ゼブ レディ)』の認証を取得
省エネルギー性能を評価する第三者認証BELS(ベルス)において、床面積1万平方メートルをこえる新庁舎が、最高ランクの五つ星【★★★★★】と評価され、『ZEB Ready(ゼブ レディ)』の認証を取得しました。
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BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)表示プレート
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ZEB(ゼブ)とは
Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の略称で、「ゼブ」と呼びます。 照明や空調により消費するエネルギーを正味ゼロにすることを目指した建物のことです。 住宅の場合は、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略称で、「ゼッチ(ZEH)」と呼びます。
消費エネルギーを完全にゼロにすることはできませんが、省エネによって使うエネルギーを減らし、創エネによって使うエネルギーをつくることで、正味ゼロにすることができます。
- 「ZEB(ゼブ)」に関する詳しい情報は環境省のゼブ・ポータルサイトをご覧ください。
ZEB庁舎の検討
経過
昨今の国際動向に目を向けると、パリ協定の採択や、国連総会で採択された「持続可能な開発目標SDGs」による、2050年脱炭素社会の実現へ向けたさまざまな取り組みが進んでいます。
糸島市新庁舎建設計画(平成31年3月)のコンセプトに「自然エネルギーを取り入れた環境にやさしい庁舎」を掲げ、 当時全国において実績がなかった新築のZEB庁舎実現に向けて、学識経験者を含む委員3名、オブザーバー2名、設計者(ZEBプランナー)によるZEB導入検討会議を開催し、効果や取り組み方針について検討を行いました。
検討結果は新庁舎の設計方針に反映し、実施設計を進めた結果、エネルギー消費量を基準値より56%削減する『ZEB Ready』の認証を取得することが出来ました。
新庁舎環境配慮計画
省エネは、効率よい設備計画と、建築的な工夫を組合せることが重要です。
こちら☟は、新庁舎の西面(正面玄関)になります。
新庁舎の正面となる西面は、強い西日が差し込むため、ガラス面積を極力コンパクトに抑えつつ、日光を効率的に取り込むことで、室温調整や明るさに使用するエネルギーを削減できました。
一般的に、ガラス面が少ないほうが、建築コストを抑えることができます。外気温の影響も受けにくくなるため、空調機器の能力を小さくすることができ、さらにコストを抑えることができました。
1~2階は、ロビー等の開放的な空間づくりのため、ガラス面を多く配置していますが、木調のルーバーと、連なる木立ちのような歩廊庇(ひさし)により、直射日光をさえぎります。
また、屋根の形状が、南側(上図右側)が高い階段状となっているため、北側(上図左側)の屋上は直射日光の影響を受けにくくなっています。 なお、直射日光が当たる南側の屋上には、太陽光発電パネルを設置して効率的にエネルギーを創ります。
機器自体の消費電力を削減するため、人感センサー照明や高効率空調機器などを採用しつつ、能力過大とならないように室用途や広さに応じた設備計画を行いました。
さらに、運用段階のエネルギー使用状況を把握し、自動制御を行うことができる「BEMS(ベムス)」(ビル・エネルギー・マネジメント・システムの略称)を導入することで、庁舎の実際の運用や季節に合わせたチューニング(運転方法の調整)が可能です。
創エネについては、太陽光発電(蓄電池)設備のほか、未利用エネルギーである地中熱や井水熱を利用した空調設備を導入する予定です。非常用発電機と組み合わせることにより、防災拠点となる庁舎のレジリエンス(災害対応力)をサポートします。
その他
『ZEB Ready』の認証を取得した新庁舎は、高断熱化や高効率機器の導入費に国の補助金を活用できるため、市費を抑えることができます。
補助金は、公共施設のZEBだけではなく、民間施設のZEBや省エネ住宅である『ZEH』(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略称)に活用できるものもあります。
- 『ZEH(ゼッチ)』に関する詳しい情報は経済産業省の省エネ・ポータルサイトをご覧ください。
お問い合わせ
総務部 公共施設管理課 新庁舎整備係
窓口の場所:第二庁舎2階
電話番号:092-332-2103
ファクス番号:092-324-8355