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国宝「内行花文鏡」の複製鏡を寄贈いただきました

更新日:平成30年6月9日

国宝「内行花文鏡」複製鏡を寄贈いただきました

複製鏡を製作されたのは、上田合金株式会社(東大阪市)の上田富雄社長。残念ながら、2015年(平成27年)に亡くなられています。

1996年(平成8年)に島根県雲南市加茂町の加茂岩倉遺跡出土の銅鐸をご覧になられた上田社長は、弥生時代の鋳造技術の高さに驚かれ、その再現を強く望まれました。試行錯誤の結果、翌年、みごとに銅鐸の複製品を製作。その後も長年培われてきたモノづくり技術の継承と鋳造業の発展を目指して、著名な青銅製出土品の複製に取り組まれ、それらを数多くの神社、大学、博物館等に寄贈されています。

上田社長が製作された複製品の中でも、最高傑作のひとつとされるのが国宝「内行花文鏡」の複製鏡です。このような大型の銅鏡の鋳造は現在の技術でも非常に難しいと言われており、上田社長の鋳物職人としての技術の高さを示しています。「河内鋳物師(かわちいもじ)」の伝統を受け継ぐ高い鋳造技術は、2002年(平成14年)の大阪府最優秀技能賞「なにわの名工」の受賞をはじめとし、多くの賞を受けられています。

また、大きさや文様だけでなく材料の成分比(銅とスズと鉛の比率)も平原遺跡の出土品にあわせられており、国宝「内行花文鏡」の作られた当時の姿を再現したものです。このたび上田社長のご遺志を受け、上田恵美様から複製鏡をご寄贈いただきました。

また、西本熔工所(大阪市)社長西本十三次様により鏡を収める雲台が製作され、吉田着色(大阪市)社長吉田忠司様により美しい着色が施され、合わせてご寄贈いただきました。

複製鏡は、3階展示室に展示しています

 複製鏡は、写真撮影できます。自分の姿がどのように映るか、ぜひ記念に撮影してください。

  • 複製鏡展示1の画像

    複製鏡(鏡面)

  • 複製鏡展示2の画像

    複製鏡(文様面)

お問い合わせ

伊都国歴史博物館
電話番号:092-322-7083

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