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大蛇と犬伝説
灯台もっと暮らし
まちづくりの拠点を目指し令和2年4月から新たにスタートした可也コミュニティセンター。
情報発信のツールとして、広報誌(しまてらす だより)も内容をリフレッシュし、新コーナー“灯台下暗し”を連載していす。
ホームページでは“灯台もっと暮らし”として公開していきます。
可也校区のまだまだ知られていない、生活に役立つお店・心豊かになる場所・一生懸命に頑張っている人等にスポットをあて、校区の良さをアピールするコーナーです。
第27回 「大蛇と犬伝説」(令和4年9月)
第27回目は、糸島伝説集に載っていない伝説「大蛇と犬伝説」です。
私(筆者)は糸島新聞社発行の「糸島伝説集」をよく読むのですが、いろいろ調べていくうちに、伝説集には載っていない伝説が小金丸にあるということに出くわしました。
志摩町広報の平成6年8月号に掲載された、「大蛇と犬伝説」を紹介します。
現在の志摩中学校付近に端間が池という池が大小2つありました。
小さい池は底が砂地で水は澄んでいました。
大きい池はいつも濁っていて底なし沼で、葦や蓮が生い茂り、周りは道に迷いそうな大松原でした。
ある日、犬を連れた猟師さんがこの池のほとりにやってきました。
一休みをしようと近くの大松に寄りかかって眠ってしまいました。
すると突然犬がけたたましく吠え出しました。
びっくりして猟師さんが目を覚まし犬の方を見ると、松の木と見間違えるほどの大蛇が頭の上から下がっていて、赤い舌をぺろぺろさせて今にも自分を呑みこもうとしているではありませんか!
猟師さんは腰を抜かすほど驚き、一目散に小金丸へ逃げ出しました。
大蛇も巨大な体をくねくねしながら襲ってきます。
猟師さんは一生懸命走ります。
犬は大蛇に吠えたり咬みついたりして奮闘しました。
残念ながらその後の猟師さんが逃げ切ったかどうかは話が伝わっていません。
しかし、この時に犬が大蛇に向かって吠えたという話から、火山近くに「犬鳴山」という地名が残っています。
犬鳴山
いろんな伝説が糸島にはまだまだありそうです。
- 都合上一部、要約・割愛しています。
- 全文は糸島市図書館本館で閲覧可能。
- 犬鳴山 幣の浜沿いの小金丸と野北の境付近