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働く世代の健康づくりチャレンジ事業 インタビュー 「株式会社 明和製作所様」

更新日:2024年1月24日

働く世代の健康づくりチャレンジ事業の取り組みの一つとして、健康づくりに取り組んでいる企業へのインタビューを行っています。
第2回目は、株式会社 明和製作所 様
健康づくりへの取り組み内容や、「働く世代健康づくりチャレンジ事業 運動指導士派遣事業」を実施していただいた感想を含めへインタビューさせて頂きました。

「仕事のやりがい感じる、健康的で明るい職場を目指して」
 株式会社 明和製作所

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企業概要


・企業名  株式会社 明和製作所
・所在地  福岡県糸島市志登130-1
・代表者名 代表取締役社長 生野岳志
・設立   1959年11月21日
・事業内容 電気モータ及び部材、応用製品の設計・製造事業
・従業員数 86名 (2023年12月時点)

 写真提供(株)明和製作所

インタビュー内容

10年以上前から、メンタルヘルス管理体制の構築や、ストレスチェックの導入などをしてきた株式会社明和製作所。2018年から「*健康経営優良法人」認定を継続して更新し、従業員の健康管理意識を高める取り組みを積極的に行っています。

今回は糸島市の「働く世代の健康チャレンジ事業」の一環である「健康運動指導士の企業への派遣」を利用して行った、運動指導士による歩き方の実技講習の様子や、健康促進の取り組みの成果、今後の課題などについて取材しました。

*「健康経営優良法人」とは、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人のことです。(経済産業省ホームページより)

 
~「ふくおか健康づくり団体・事業所宣言」~
県内で事業活動を行う団体・事業所が、従業員やその家族又は県民一般を対象に、健診受診率の向上や食生活の改善、運動習慣の定着などの健康づくりに取組む際に、その取組み内容を宣言し、登録するというものです(福岡県ホームページより)。


運動指導士による講話と実技


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清々しい空気の中、従業員が一同に顔をそろえます。

「おはようございます!今日も1日よろしくお願いします!」
お決まりのあいさつで始まるラジオ体操が、明和製作所の日課です。

ラジオ体操後の朝礼の時間を使い、市から派遣された運動指導士の井上香織さんによる「歩き方のポイント」についての実技講習が行われました。「皆さん、普段どのくらい歩いていますか?」井上さんが大きな声で呼び掛けると、シャキッと背筋が伸びるようなその声に一同耳を傾けました。

「歩き方のコツで一番大事なのは姿勢です。歩く時は下腹部に意識を置いて、少しお腹をへこますように…」との説明に、お腹をさすりながら含み笑いする人も。井上さんの手本を参考に、両足の重心と腰の位置、腹筋を意識して全員姿勢を正します。肩甲骨を寄せて、耳の下に肩がくるように胸を開くのもポイントだそうです。

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 姿勢を正し、大きく胸を開いて深呼吸


「ももの付け根から足を出し、かかとから先に着けて歩きます。自分の身長から100センチ引いた歩幅で、いつもより少し足を前に出すつもりで歩くといいですよ」井上さんから歩き方のコツを聞いて「へー、やってみよう」と皆さん感心した様子で、自分の歩き方を確認していました。

それから骨盤のゆがみを取るストレッチや、股関節、肩関節をほぐすストレッチ8種類を行い、最後に深呼吸をして終了。講習を受けた従業員からは「猫背なので、意識して胸を張って歩こうと思った」「ストレッチをして腰痛が少し楽になった」などの声が聞かれました。






「会社で取り組んでいる従業員への健康づくり」について話を聞きました

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(右)代表取締役社長 生野 岳志さん
(左)総務部 総務経理課 三小田 省吾さん


――主な会社の事業を教えてください。


 
生野社長:電気モータや歯車、アルミダイカスト製品などの設計開発・製造・販売までを一気通貫で行っています。製品の小ロット生産に対応できるのが一気通貫の強みです。近年では大学や自治体と連携して、小型EV用駆動装置、マイクロ水力・小型風力発電機の技術開発や販売を行い、地域の課題解決に貢献しています。また、業務用電動バイクの販売にも力を注いでいます。
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写真提供株式会社明和製作所

――福岡県の「ふくおか健康づくり団体・事業所宣言」に、健康づくり登録事業所として宣言した理由を教えてください。



生野社長:宣言の内容にある「特定健診の受診率向上」など7分野の取り組みに、自社の取り組み状況を重ねることで、力を入れるべき項目の確認ができ、従業員の健康管理と経営に役立てることができるからです。継続して更新することで、従業員の健康維持や取り組みの改善にもつながります。

 

――会社の業務上、従業員の健康管理で気になること、やって良かったことはありますか?




生野社長:業務上同じ姿勢で作業をすることが多いので、体の凝りが気になりますね。一日一回は体を動かして体のコンディションを確認しようということで、朝のラジオ体操を復活させました。

三小田さん:部署の垣根を越えて従業員同士がコミュニケーションを取る良い機会になっています。従業員が二人、前に出て体操をすることになっていて、自分が当番の日は、少し緊張します(笑)

生野社長:体を動かすだけではなく、顔も合わせるので、従業員のちょっとした変化に気付くことができ、私から「どうしたの?」と声を掛けるきっかけにもなっています。


――2018年に「健康経営優良法人」に認定。それ以前から健康づくりに取り組まれていたようですね。



生野社長:現在は健康づくりにも注力していますが、実はメンタルヘルスの取り組みが先でした。リーマンショックの頃(2008年)仕事が激減して従業員が一時帰休を取らざるを得ない時があって、社内の雰囲気が落ち込んだんです。会社経営の危機でもあったので、教育訓練すると補助金が出る仕組みなどを最大限に活用して、2010年前後には、その中のメニューにあったメンタルヘルスや復職支援の仕組みを取り入れていました。怪我の功名ですね。その後、残業時間の削減対策、介護休業や男性の育児休業など福利厚生も見直しました。



――10年以上前からメンタルヘルスの取り組みをされていたんですね。最近では、具体的にどんなことをしていますか?



生野社長:ハラスメントの理解とストレスチェックです。コロナ禍に、これも怪我の功名ですが、厚生労働省のホームページを利用して、ハラスメントの理解を深める研修を終日かけて行いました。その後、社内アンケートを取ってハラスメントの経験や研修での学び、今後心掛けることなどを共有しました。また、ストレスチェックの結果を元に、職場の人間関係などで悩みがある人の相談対応を総務が行っています。外部の産業医や心療内科と連携する仕組みも整えています。




――これまでにさまざまな従業員の健康促進に取り組んできて、今はどんなことをしていますか?



生野社長:健康診断の有所見率を下げる取り組みとして、「私の健康目標宣言」を2016年から継続して全社員に提出してもらっています。前年より少しでも所見率が良くなるように「私は〇〇を〇〇して〇〇を達成する!」と自分で目標を一つ立て、自己宣言または公開宣言するものです。公開宣言して目標を達成したら、会社からご褒美を差し上げますと。その成果か、現在は福岡県の平均と比べても全体的に良くなっています。



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「ジムで1回7キロ走ることを目標にしています!走るようになって肌の調子と体調が良くなりました」と話す三小田さん。







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スタンドチェアで立って仕事をしている生野社長。休日は1キロ泳ぐそうです。




――従業員の健康促進の取り組みについて、力を入れていることや今後の課題はありますか?



生野社長:明和製作所は「健康経営優良法人」として認定要件項目は全てクリアしています。その中でも5年かけて段階的に取り組んでいる重点事項が、喫煙率を下げる取り組みです。初めに社内に喫煙室を作り、次に屋外に喫煙スペースを移し、喫煙時間の制限をしました。一度、最終目標の敷地内完全禁煙も実行したのですが、まぁ、いろいろ問題もあって、一進一退です。それでも3年前は30%以上いた喫煙者が、今は約15%に減っていますから、これからも地道に取り組みます。

――禁煙の取り組みを進めるために、配慮していることや工夫していることはありますか?



生野社長:バランスが大事ですね。強制し過ぎるのも、意見を聞き過ぎるのも良くない。社内アンケートを取って、喫煙者と非喫煙者の両方と意見交換をして対策を考えています。また、保健師さんに入ってもらい、喫煙リスクの説明や研修など、禁煙の啓発活動を根気よく続けています。今年は喫煙者全員にお願いをして、禁煙目標を公開宣言してもらい、その代わりクリニック費用の補助など、会社が禁煙支援をします。



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 話しやすい雰囲気で従業員の声を大切にしている生野社長


――従業員の健康への取り組みをする中で効果を感じることがあったら教えてください。



生野社長: 2020年から月1回、製品作りや研究開発について紹介する技術者ブログの記事を従業員が当番制で書いています。最初は乗り気じゃなかった従業員も、充実した内容のブログ記事を書けば、検索エンジンのトップに上がることが分かり、会社の製品PRに貢献していることにやりがいを感じているようです。普段の業務のプラスアルファの仕事になるので、体力的にも余裕がないと書けないはずですし、個人の心身の健康あってこそだと思っています。



――これから始めようと思っている新しい取り組みや従業員の健康づくりで目指すことを教えてください。



生野社長:会社の敷地に広いグラウンドがありまして、何か従業員のために有効活用したいと考えています。仕事のやりがいと職場でのメンタルは通じているので、会社の事業を成長させて、従業員に仕事のやりがいや働きやすさを感じてもらいたいですね。共に成長し、共に健康で、明るく生き生きと働ける好循環な会社経営を目指していきたいです。

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働く世代の健康づくりを応援する取り組みは他にもあります!

詳しくは下記をクリック yajirusi.png
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