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福島県郡山市で発生した爆発事故を踏まえた飲食店の防火対策に係る注意喚起について
更新日:2020年8月26日
爆発事故を踏まえた飲食店における防火対策の徹底
令和2年7月30日に福島県郡山市で発生した飲食店の爆発事故では、これまでのところ、死者1名、負傷者19名(重症者2名、軽症17名)の被害が発生しています。
現在、この火災について関係当局により爆発火災原因の究明が行われているところであります。現時点で出火原因等は特定されていませんが、屋内のガス配管の腐食箇所から液化石油ガス(LPガス)が漏洩し、何らかの火源により引火、爆発した可能性が考えられます。
このような状況を踏まえ、ガス機器を使用されている皆様につきましては、次のことについて留意されるようお願いいたします。
ガス機器の定期的な清掃やメンテナンスを行うことが大切です。
ガス機器や給排気設備の汚れや劣化を放置しておくと、事故につながります。厨房での事故はお店の従業員だけでなく、来店したお客さまをも巻き込み被害が拡大する恐れがあります。
業務用厨房では、このような事故が起こっています!
CO(一酸化炭素)中毒
汚れや劣化によってガスバーナーの給気口や炎孔が詰まると、不完全燃焼が起こりCOが発生します。
給排気設備が正常に作動しないと、換気ができなくなるだけではなく、燃焼に必要な空気が不足して不完全燃焼を助長します。
ガス漏えい・爆発
ガス機器が腐食劣化して穴が空いていると、その部分からガスが漏えいします。
漏えいしたガスに近くの火が引火して爆発します。
火災
油汚れや飛散した食材がこんろ周りやレンジフード等の排気設備に付着していると、調理時の火が引火して火災になることがあります。
厨房設備の周囲に可燃物をみだりに放置すると、延焼の恐れがあります。
業務用厨房事故を防止するために
日ごろのお手入れを心がけて、ガス機器をキレイに保つことが大切です。
キレイに使うことで機器は長持ちします。
しかし、大切に使っていても経年劣化は避けられません。異常を感じたら放置せず、メーカーなどにメンテナンスを依頼しましょう。
清掃、必要な点検及び整備など厨房設備の維持管理は「糸島市火災予防条例」で義務付けられています。
お使いのガス機器は汚れていませんか?
火災発生の原因に!
- ガス機器の汚れ
- ガス機器の周辺の汚れ
CO中毒の原因に!
- ガス機器の給気口の汚れ
- バーナーの炎孔の汚れ
- 排気設備の汚れ
お使いのガス機器に不具合はありませんか?
漏えい・爆発の原因に!
- バーナーの炎孔の腐食
- バーナーのガス通路部の破損
- ゴム管の劣化
ガス機器の異常のサイン、見逃していませんか?
- 炎が赤い
- 鍋に煤が付着する
- 火が着きにくい
- ガス栓の動きが悪い
異常を感じたら放置せずにメーカーへメンテナンスを依頼してください
- 業務上ガスを使用する飲食店等において、休業等でガスを長期間使用しない場合や事業を再開する場合には、LPガス販売事業者、都市ガスの小売事業者等(以下「LPガス販売事業者等」という。)に連絡してください。また、リフォーム等工事を行う際にも、LPガス販売事業者等に連絡をしてください。
- ガスの臭いを感じたら、直ちにLPガス販売事業者等が指定している緊急連絡先へ連絡してください。
・使用中の火気は全部消してください。
・火気は絶対に使用しないでください。
・着火源となる換気扇、電灯等のスイッチに絶対手を触れないでください。
・窓や戸を大きく開けてください。
・ガス栓やメーターガス栓を閉めてください。 - ガス漏れの発生を素早く認知するには、ガス警報器の設置が効果的です。 なお、ガス警報器は、常に電源コンセントに接続しておいてください。
関連リンク
- 経済産業省ホームページ掲載 福島県爆発事故(外部サイトにリンクします)
- 消防庁ホームページ掲載リーフレット(外部サイトにリンクします)