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12月の姫島

更新日:2023年12月29日

イノシシ出没

12月1日(金曜日)
朝一番、挨拶運動をしている小2男児から「先生!!昨日、イノシシが出たんですよ!」という報告を受けました。

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職員室に入るとこのプリントが貼られていました。
姫島にはイノシシが生息しています。糸島半島から泳いで渡ってくるそうです。
島内でも農作物に被害を与えるため、様々な対策がなされています。

昨日は、児童生徒に被害が無かったことが幸いでした。


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昨日から風がかなり強いので、海も荒れています。

明日は、持久走大会なので、風がおさまってくれることを祈ります。
姫島の持久走大会は、沿道で島内のみなさんが応援してくださいます。

姫島小・姫島分校持久走大会

12月2日(土曜日)
土曜授業の今日は1・2時間目が持久走大会でした。(3・4時間目は授業)

今日までの約三週間、毎日「ランニングタイム」として学校のグラウンドを走り、本番どおりに走る「コース練習」を3回行い、「駅伝方式」の練習も1回行いました。グラウンド以外での練習の際は、島中の方が応援に来てくださいました。

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小学4年生からタスキを受け取る中学3年生(11月29日 駅伝方式練習)

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駅伝方式練習ゴール直前。姫島の「シーガル」前には、島中の応援団が集まってくださいます。


今日行われた持久走大会、小学校4年生以上は中学校のグラウンドからスタートです。
開会式では、それぞれが自分の目標タイムを発表し、大会に臨みます。

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スタート直後の様子 小学生と中学生はコースが異なります。

中学生は、学校のグラウンドから海沿いを通って船着き場まで走ります。そして、折り返した後、急な坂道を上がり、旧小学校跡地を通ってグラウンドに戻ってきます。

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閉会式には、保護者だけでなく託児所キッズや地域の方も参加してくださいました。

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託児所キッズは、託児所の先生と一緒にこんな可愛い応援グッズも作ってくれました。

児童生徒は、それぞれの感想の中で走り終えた高揚感と島の方々への応援に対する感謝の気持ちを述べていました。

島の方々は、この持久走大会(コース練習・駅伝方式練習も含む)をとても楽しみにしてくださっていると聞きます。
何かに一生懸命に取り組む姿に、人は感動させられます。
一方で、人から大切にされていることを実感し、そこに感謝の気持ちをもつことは人間性を高めると思います。
島中のみなさんから、常に応援されている姫島の子どもたちは幸せ者だなと思います。

グラウンドには不似合いなモノ

グラウンドの端に、何だか黒い物体がいくつも落ちている。
近づいてみると…。

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中身が空の「ムラサキウニ」でした。写真奥にもう一つ落ちているのが見えますか?

「何でここにあるとかいな?」という私のつぶやきに、小学5年生が即座に答えてくれました。「これ、カラスですよ。カラスがここまで運んでいるんです。カラスも美味しいもの知ってますよね。」

グラウンドにウニの殻がゴロゴロ落ちているなんて、姫島ならでは…です。

冬なのに…秋色の夕焼け

昨日は天気も良く、久しぶりに夕焼けがとてもきれいでした。
学校を出た後に真っ赤な空に気づきました。

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写真中央付近、夕陽で褐色に輝いて見えるのはススキです。

12月になるというのに、まだ秋の雰囲気をまとっている姫島。
港に着くと、先程とはまた違った風景が現れました。

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カモメもまだ姫島にたくさん残っています。

刻一刻と変化する姫島の風景。
こんなに美しいグラデーションの夕景、余所ではなかなか見られません。

姫島の特産品 タマネギ

「姫サバ」が有名な姫島ですが、意外と知られていない美味しい農産物があります。

それは、タマネギです。

姫島のタマネギは「甘い」のです。
知る人ぞ知る姫島の名産品です。
島という立地条件に加え、畑に駆除した後の「ウニ」を漉き込むからだと聞いたことがあります。

なかなか手に入れるのが難しい姫島のタマネギ。
今、姫島では春タマネギの植え付けが終わったところです。

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タマネギ、ずいぶん育ってきています。写真奥は学校(管理棟)とグラウンドです。

夕焼けに照らされた生徒棟

12月13日(水曜日)16時54分
姫島小学校・姫島分校の生徒棟は一部、管理棟の陰になっていますが、夕日に照らされて真っ赤。
後ろに見える鎮山と同じ色になっています。

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もう12月も中旬ですが、今日の最高気温は17℃だったようです。

サゴシの西京漬け(水産実習)

12月15日(金曜日)
サゴシとはサワラの幼体で、40-50センチの個体を指すそうです。60センチ以上のサイズが「サワラ」と呼ばれるそうです。
もちろん、西京漬けにしたサゴシは姫島で釣れたものです。
この週の始めまで、サゴシが手配できるかどうか心配でしたが、見事、PTA会長が前日に11匹のサゴシを釣り上げてくださいました。

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尾びれが箱から飛び出ているサゴシもありました。

ゲストティーチャーとして保護者だけでなく、姫島の青年が来てくれました。実演しながら、丁寧に魚の捌(さば)き方を教えてくれました。

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説明はもちろんですが、その丁寧で素早い包丁さばきは素晴らしかったです。三枚おろしを終えた青年に、生徒たちは拍手を送っていました。

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このサイズの魚を捌いたことがある中学生がどれくらいいるでしょうか。姫島ならではの体験です。

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傍で見守っていたお父さんが、テクニックを娘に伝授している様子です。

生徒たちだけでなく、教員も一人一匹ずつ魚を捌き、みんなで西京漬けにしました。
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1パックには四切れずつ入っています。その部位に偏りが出ないように、保護者(お父さんたち)と青年が選り分けをしてくださいました。

2日間寝かした西京漬け、これまでの人生で一番、美味しかったです。



姫島で見つけたクリスマス

姫島で船を下り、学校まで歩く道中、表札の下にクリスマスの風景を見つけました。
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姫島には託児所キッズが3名、小学生が7名、中学生が4名います。
サンタさん、クリスマスは大忙しだったに違いありません。

今年もあとわずか

姫島では「しめ縄」を一年中玄関に飾っているご家庭がたくさん見られます。
学校も例外ではなく、正面玄関に一年中飾っています。

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以前は、学校の「しめ縄」を島民の方がご厚意で作ってくださっていたそうです。
その意思を引き継ぎ、現在では、もと小学校の校長だった先生が、毎年姫島に来て作ってくださいます。
しかも、しめ縄作りに必要なものを全て持ってきてくださいます。感謝です。

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学校用の「しめ縄」を目の前にすると、その大きさに驚かされます。

「今年は橙(だいだい)が落ちとらんやったねー。」とは先生のお言葉です。
橙が腐らないまま乾燥するなんて、よっぽどこの場所は潮風が強いんだと思います。

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新しい「しめ縄」 立派です。

これで、学校にもお正月がやってくる準備が整いました。

来年も子どもたちと姫島のみなさんにとって良い年になりますように。