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ドメステック・バイオレンス(DV)

印刷用ページを表示する 掲載日:2010年1月1日更新

ドメステック・バイオレンス(DV)について


ドメステック・バイオレンス(DV)とは

ドメスティック・バイオレンス(DV)とは、配偶者や恋人・パートナーなどの親密な間柄に起こる暴力のことです。DVの被害者は、多くの場合女性です。DVは被害者である女性の生きる力を奪います。家族を崩壊させ、地域社会を不安にさせます。また、次世代へ暴力連鎖も危惧され、社会で起こる様々な問題の原因になっています。

暴力の実態(H20 内閣府「男女間における暴力に関する調査」)

◆暴力の経験状況
身体的暴力(殴る、蹴る、物を投げるなど)を受けた経験有  女性24,9%、 男性13,6%
暴言、精神的嫌がらせ、恐怖を感じる心理的攻撃の経験有 女性16,6%、 男性 8,8%
性的行為の強要を受けた経験有                  女性15,8%、 男性 4,3%
※いずれか一つでも被害体験があると回答           女性33,2%、 男性17,7%


◆配偶者(内縁関係を含む)からの殺人、傷害並びに暴行事件の検挙状況(H20 警察庁統計)
  平成19年は2,471件で、うち夫によるものは2,232件(90,3%)
 ・暴行は1,045件で、うち女性被害が975件(93,3%)
 ・傷害は1,339件で、うち女性被害が1,268件(94,7%)
 ・配偶者による殺人は200件で、うち夫からの殺人が126件(63,0%)、妻からの殺人が(37,0%)
 ※3日に1人の女性が夫に殺されている
 ※1日に約7人が配偶者間の暴力で検挙されている

DVの種類と特徴

身体的暴力

殴る、蹴る、叩く、髪をつかんで引き回す、首を絞める、刃物を振り回し傷つける等


精神的暴力

無視する、ののしる、怒鳴る、脅す、威嚇する、命令口調でものを言う、使用人扱いをする、物を投げつける、「自殺をする」と脅す、妻が大切にしているものを壊す、「嫌なら出ていけ」という


性的暴力

望まない性行為の強要、避妊しない、産むこと或いは産まないことの強要、不妊治療の強要、身体的暴力の後に性交渉を持とうとする、子どもの前で性行為をさせる


経済的暴力

生活費をわたさない、少額の生活費しかわたさない、お金を持ちだす、借金の強要、過度な家計簿へのチェック、「誰に食わせてもらっているんだ」を脅す、仕事い就かせない


社会的暴力

外出を制限する、行動をチェックする、他人との付き合いを嫌がる、孤立させる、
子どもを利用した暴力・・・子どもに対して申し訳ないと思わせる、子どもを取り上げると言って脅す


特徴

親密な(信頼・愛情)関係にある相手から、家庭という私的・閉鎖的な場で、繰り返し、持続的に社会(そと)からは見えない形でおこります。そのため2001年にDV法が制定されるまで家庭内での問題として容認されることが多くありました。DVの背景には男女の性役割に基づく格差があり、また被害が「ちょっと押しただけ」などと過小評価されたり、暴力の責任が「オレを怒らせたお前が悪い」などと“女性”である被害者に転嫁されやすいなどがあります。

DV加害者の特徴と行動パターン・ 「内と外」との極端な二面性
・ 「男らしさ」へのとらわれ・・・男は○○あるべき
・ 妻に対する所有物意識、従属物意識が高い・・・妻を自分が管理し、支配し、従属物として扱うことを当然と思っている、妻は自分の思い通りに振舞うべきと思っている
・ 暴力の否認・過小評価・・・「押しただけで」「口で言ってもわからないから」
・ 暴力を正当化する・・・「逃げるからいけないんだ」「話を聞かないからいけないんだ」
・ 被害感や嫉妬感情・・・「他の男と話をするな」「馬鹿にしやがって」
・ 被害者への責任転嫁・・・「オレを怒らせるな」「お前が○○するから」
・ 逆恨み・・・「お前のせいでこんなことに・・・」「逃げれば親を殺す」
・ 自暴自棄、他人を巻き込んだ復習・・・自殺、無理心中、子どもを利用した脅し
DV被害者(妻の場合)に見られる心理的影響や実状・ 暴力への恐怖、金縛り
・ 被害者であることへの認識の薄さ
・ 男性中心の生活スタイルをあたりまえとしているため生活の拠点を築けない
・ 「自分が悪いから暴力を振るわれているのだ」と自分を責める
・ 加害者の行動の責任まで取ろうとする
・ 逃げても無駄、何をやっても、何を言っても無駄と思わされている
・ 誰も助けてくれないという思い込み
・ 家族・子どもに対する過剰な意識
・ 「暴力を受けることは恥、我慢することは当たり前」「子どもには父親が必要」という社会通念
・ 復讐などの恐れ・不安
・ 一人で生きていくことへの不安、経済的問題
・ 選択の自由・自己決定の剥奪による自信の喪失
子どもへの影響DVは子どもに大きな影響を与えます。子どもは両親の間に起こっている問題に大人が思っている以上に敏感に反応しています。DVが起こっている多くの家庭では、子どもが暴力の直接の対象になっていることも多く、また暴力を目撃したり、物音や声を聞いたり、被害者の負傷の様子や起こった後の荒れた家の様子を見ることなど、子どもに与える心理的外傷は重大です。
※18歳未満の子どもに著しい心理的外傷を与える行動を行ったり、身体的暴力を振るうことは児童虐待にあたります。