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糸島に水素エネルギー製品研究試験センターが開所されました  その3

印刷用ページを表示する 掲載日:2010年5月11日更新

なにが、そんなにスゴイのか?

今度は産業振興の面から考えてみましょう。

水素関連の開発は、高額な初期投資が必要で、また、その製品の性能・信頼性を評価する機関がカナダにしかないため、費用面だけでなく技術情報漏洩の面からも中小・ベンチャー企業にとっては新規参入する際の大きなハードルになっていました。

今回の開所で、そのハードルが大きく改善され水素エネルギーの開発促進、新産業の産業集積が期待されます。

『要するに、そのセンターに来る研究者が何人か糸島に住み着いて、市内に立地したら都合の良か会社が何件か来るって言いよるとかいな…そげん大した話には聞こえんけど…』

 では、もう少しイメージを膨らませてみましょう。

 たとえば、研究者が働くとき、彼らだけで仕事はできません。事務系の人材も必要です。事務用品も必要になります。

建物の清掃をはじめとする維持管理をする人だって必要です。

そこで働く人は食事もしなければなりません。弁当や食堂などの需要があります。

弁当や食堂には食材が必要です、それを生産する人が必要です。

 また、製品試験のためにあらゆる地域や国から人が訪れます。中には半年、1年と滞在しなければならない人、一年のうちに何度も糸島市と本社を往復しなければならない人も出てくるはずです。そうすると宿泊施設や不動産物件の需要が高まります。

これらすべてに雇用とお金が動く機会が生まれます。

そして、これらが糸島市内で循環すれば、市民所得に大きなプラス材料となります。

産業振興には(1)市内の既存産業に直接働きかける手法と、(2)外部から企業などを誘致してその波及効果を狙う手法の2つがあります。

今回は(2)の典型的な事例なんです。(次号へ続く)