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「水彩画サークルやまぼうし展」インタビュー
更新日:2022年11月9日
「教えあい、教えられあって」自由な表現が花開く水彩画展
今回は11月8日(火曜日)から11月13日(日曜日)まで開催されている「水彩画サークルやまぼうし展」をインタビューさせていただきました。
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加布里コミュニティセンターで活動中のサークル「やまぼうし」による作品展です。7人のメンバーによる、40点以上の作品が整然と並んでいます。
講師を務めておられた石島義和先生がご高齢のため勇退され、現在は指導者を置かずに活動しているとのこと。サークルの大きな節目を語る時にも楽しそうな笑顔を絶やさない、代表の柴田 敏さんに詳しくお話を伺いました。
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絵を始めて約2年
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20年来のベテラン
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こちらも20年選手
「やまぼうし」には、まったく絵に触れて来なかった方から、20年以上描き続けている方まで幅広く在籍しています。
経験に大きく差があるメンバーそれぞれに、背景の描き方、着色など、基礎から応用まで指導していた石島先生の教えを振り返り、「基本を教えてもらっていたことが、今、活きている」と語る柴田さん。
一方で、「今は、各々が自分の好きな表現を奔放に出来るようになった」という側面もあるそうです。それを裏付けるような、柴田さんの2つの作品を見せてもらいました。
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「洋梨と和玉ねぎ」
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「地中海の港町」
柴田さんによると、石島先生の画風は、はっきりとした色彩と細かい描き込みが特徴で、水彩画であっても油絵に近い雰囲気になるとのこと。2年前に描かれた柴田さんの作品「洋梨と玉葱」には、先生の画風に似た特徴が見られます。
それに対して、最近の作品「地中海の港町」は、あっさりした色彩となっていて、ご自身の好きな表現が花開いたことが見て取れます。
今後について、指導者を新たに探すことも検討はしたものの、今は現状のまま楽しくやろうと思っているとのこと。そして柴田さん自身は、来年喜寿を迎えることを機に、個展をやってみたいという展望も教えてくれました。
その場に居合わせたメンバーの皆さんも、「お互い教えあい、教えられあって、すごく楽しい。それだけで幸せ」と笑顔。コロナ禍で外出が難しい状況にあっても、月3回の集まりが何よりの楽しみとなっているそうです。
「あんたたち、絵よりきれいよ」「手じゃのうして口ばっか動かしおるっちゃけん」メンバー同士の会話からも、仲の良さが伝わってきます。
気の置けない仲間同士の楽しいひと時から生み出される自由な表現、様々な色合いの水彩画を楽しめる「水彩画サークルやまぼうし展」は11月13日(日曜日)まで。ぜひ、当美術館にお越しください。
お問い合わせ
地域振興部 文化課
窓口の場所:新館3階
文化振興係
電話番号:092-332-2093