コンテンツにジャンプ
糸島市 オフィシャルウェブサイト

トップページ > 観光情報 > 歴史・文化・美術 > 伊都郷土美術館 > 展示会 > 平成30年度展示会インタビュー > 「MOA美術館福岡児童作品展 糸島展」インタビュー

「MOA美術館福岡児童作品展 糸島展」インタビュー

更新日:2018年12月7日

伸びやかな活力と自由に満ちた児童画展

今回は12月4日(火曜日)から12月9日(日曜日)まで開催されている「MOA美術館福岡児童作品展 糸島展」をインタビューさせていただきました。

「MOA美術館児童作品展」は、平成29年度には47万もの作品応募を記録した大規模なコンクールで、今年は30回目を迎えました。今回はその中でも、糸島の児童が入賞したもの、糸島市内の審査で高く評価されたものを展示しています。
 
moa-in3.jpg

moa-in4.jpg

奥の小展示室には、「九州国立博物館賞」「糸島市長賞」などを始めとして、様々な賞を取った作品が展示されています。 糸島地域で入賞した26名の作品は、対象を描くだけに留まらず、題名にも気を配って技法を駆使した素晴らしい作品の数々となっています。
 
moa_in1.jpg

今回は、「MOA美術館奨励賞」を受賞した「由来」の作者である、小学四年生の槌野びわさんとそのお母様からお話を聞くことができました。作品は全国展への出品のため、写真のみの展示になっています。

クレヨンを何度も塗り重ねてから細かく削る技法を用いていて、大変に時間のかかる作業です。夏休みにじっくり取り組んだ成果として、独特の質感と柔らかさを持ち合わせた画となっています。
そしてこの絵は、お名前である「びわ」をテーマに描かれています。「びわ」と聞くと「ビワの実」が思い浮かぶ方も多いかと思いますが、実は楽器の「琵琶」が由来となっており、その名前の意味を伝えるためにもこの絵を描かれたとのことです。

もちろん賞を取ることも嬉しいことですが、それだけでなく、描くことから学ぶ姿勢を大事にしています。
びわさんは「絵を描くときはまず調べて、イメージしてから描く」とコメントされましたが、描きたいものは全てしっかりと下準備をして、自分の中でストーリーを固めているそうです。たとえばこの絵では、「琵琶」の歴史や幼少期の自分の姿などを調べています。描くためのプロレス、出来上がるまでの過程も大事にしているからこそ、奥深い絵が完成するのかもしれません。インタビューの中で「絵を描くのが好き」と嬉しそうに言ってくれたびわさんは、とても楽しく絵を続けている様子が伝わってきました。
 
moa-in5.jpg
 
応募の締切が9月なこともあり、夏を感じられる明るい作品が多くありました。各生徒が夏休みの間を利用して自主的に応募していて、学校の宿題や習い事など忙しい中でも精力的な活動をしている様子がうかがえます。

MOA美術館児童作品展の目標として、激しく変化する社会の中で心身ともに健康に「生きる力」の育成があげられていますが、まさに子どもたちの活力を感じられるような元気溢れる作品展となっていました。
きっと、あなたのお気に入りの1枚が見つかります。
  
moa_in2.jpg
 
大展示室には机が置いてあり、自由に感想を書くことができます。心打たれる作品があったら、ぜひその思いを綴ってみてください。 

児童作品展は、溌剌とした筆使いで画面いっぱいに、そして工夫と知恵が張り巡らされた作品の宝庫でした。これだけの作品を生み出せる子供たちが、今後どのような成長を遂げるのかと期待できるのも、今回の作品展の醍醐味です。
一部の受賞作品は全国展での審査があったり、九州国立博物館での展示があったりと、今後も活動が続いていきます。

糸島が誇る子供たちの作品を一挙に楽しめる「MOA美術館福岡児童作品展 糸島展」は12月9日(日曜日)まで!ぜひ美術館にお越しください。


次のインタビューは来年に入ってからを予定しています。
ご意見・ご感想あればこちらのアンケートフォームからぜひよろしくお願いします!

お問い合わせ

教育部 文化課
窓口の場所:新館6階
代表番号:092-323-1111
直通番号:092-332-2093
ファクス番号:092-321-0920

ご意見・ご感想等ありましたら、下のアンケートフォームからよろしくお願いします!

このページに関するアンケート

情報は役に立ちましたか?
このページは探しやすかったですか?
このページに対する意見等をお聞かせください。

寄せられた意見などはホームページの構成資料として活用します。なお、寄せられた意見等への個別の回答は、おこないません。
住所・電話番号など個人情報を含む内容は記入しないでください。