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須田野のカラマツ林
更新日:2009年11月1日
概要
二丈岳山頂から東南東の山腹に残存しており、約120本の生育が確認されるものの50本程の立ち枯れが見られる。生育木のうち、最大クラスのものの樹高は12.6メートル幹回り0.84メートルで、最小クラスのものの樹高は9.0メートル幹回り0.30メートルであった。 気象環境的な生育条件に無理があるのであろう、ごく一部を除き樹勢は劣悪である。さらに隣接するスギ・ヒノキ林の伸長により日照条件が阻害されており、現状をいくらかでも改善するためにはスギ・ヒノキ林の相当面積の伐採が必要であろう。
- 分布:本州宮城県以南の亜高山帯の日当たりの良い乾燥した山地に生える落葉高木。高さ30メートル径1メートルにもなる。
- 幹:樹形は円錐形で幹は直立する。樹皮は灰褐色で、裂目ができ長い鱗片状に剥離する。枝は細く斜上水平または下垂する。
- 葉:長さ10ミリメートルから30ミリメートルの柔らかな針状の葉を放射状につけ、短枝に20個から30個群生させる。新緑は淡緑色であるが、やがて鮮緑色となり、のち黄変し落葉する数少ない落葉針葉樹である。
- 花:新葉と同時に開花し、雄花は卵形か球形で、雌花は楕円形で下垂する。
- 実:球果は上向きにつき、広卵形、黄褐色。長さ20ミリメートルから30ミリメートル、径15ミリメートルから20ミリメートルの大きさで果軸に長毛を密生する。種子は長さ3ミリメートルから4ミリメートルで、種子の2倍の翼をもつ。
樹種名
カラマツ
所在地
福岡県糸島市二丈一貴山須田野490-4
推定樹齢
41年(1954年植栽)
調査年月日
1994年8月24日
歴史・言い伝え
関係者の話によると、約40年程前、県により試験植栽されたものである。