百年記念杉林

概要

枝下ろし等管理が行き届いていて整然としたスギ林である。ほぼ中央部を渓流が縦断する林床にはカナムグラやサルトリイバラ・シダ等が緑のじゅうたんをなしシャクナゲが点々と植栽され、明るい林間を構成している。 樹勢は壮健である。

• 分布：青森から屋久島まで広く自生が見られる日本特産の常緑高木で、高さ45メートル径2メートルにもなる。林業用として多く栽培されている。
• 幹：樹形は整形で、幹は通直。樹皮は赤褐色で繊維状に長く剥離する。
• 葉：4ミリメートルから10ミリメートルで短く針状に鋭くとがり、直またはラセン状にならぶ。線香の原料となる。
• 花：雄花は長さ6ミリメートルから9ミリメートル径3ミリメートル位の小楕円体で郡状に、雌花は緑色の球形で、早春枝先に開花する。
• 実：球果は木質の小球形または卵状球形で、長さ20ミリメートルから30ミリメートル。種子は長さ4ミリメートルから7ミリメートルの暗褐色で、狭い2つの翼を有する。

樹種名

スギ林

所在地

福岡県糸島市二丈一貴山字樋ノ口312-1

樹高

平均20.0メートル

幹回り

平均1.19メートル

推定樹齢

61年（1934年植栽）

調査年月日

1994年8月25日

歴史・言い伝え

明治100年を記念し、二丈の代表的な杉の美林を「明治100年記念林」として後世に残すために指定したものである。 なお、この美林は、一貴山財産区から寄贈されたものである。