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原子力災害への備え
更新日:2014年12月15日
原子力災害は特殊な災害
原子力災害は、地震・風水害・火災などとは違い、五感に感じることができず、身体への影響の程度や、どのように行動すればよいのかを自らで判断できません。原子力災害に対処するためには、放射線に関する知識などが必要ですので、市の指示に従って行動することが大切です。
放射性物質からの放射線による被ばくは、体の外部から受ける場合(外部被ばく)と、人が呼吸によって空気中の放射性物質を吸い込んだり、放射性物質を含んだ飲食物を取り込むことによって、体の内部から受ける場合(内部被ばく)があります。
原子力防災対策
原子力災害に備え、国、県、市では原子力防災計画に基づき、防災対策を策定してます。
万が一、原子力発電所で事故が発生し、放射性物質の漏れによる影響が発電所周辺に及んだり、及ぶおそれが生じた場合、国、県や市では災害対策本部を設置し、みなさんがどう行動すればよいか、必要な情報を迅速に連絡します。
災害時の注意点
災害の情報は、テレビ、ラジオ、防災行政無線、防災メール、広報車などを通じてお知らせします。
災害時には次の点に注意しましょう。
- 広報車、防災行政無線、防災メールなどの情報に注意する。
- テレビ、ラジオのスイッチを入れ、正確な情報をつかむ。
- 緊急を要する電話以外は控える。
- 不要不急な外出は避ける。
- 近隣の方と情報確認を行う。
- 災害対策本部の情報に従い、デマに惑わされない。
屋内退避・避難
放射線防護の基本は「距離」「時間」「遮へい」です
放射線から体を守る基本は「距離」「時間」「遮へい」です。たとえば、放射線の量は距離の2乗に比例して弱くなります。
また、「屋内退避」するだけでも、透過力の弱い放射線を遮ることができます。特にコンクリートの建物ではその効果が大きくなります。
放射線の種類と透過力
放射線にはα線(アルファ線)、β線(ベータ線)、γ線(ガンマ線)などの種類があります。
放射線には主に4つの種類があり、以下の素材で弱めることができます。
- α線をとめる:紙
- β線をとめる:アルミニウムなどの薄い金属板
- γ線・X線をとめる:鉛や鉄の厚い板
- 中性子線をとめる:水やコンクリートなどの「水素」を含む物質
屋内退避、避難の指示・伝達・措置
住民の方が受ける放射線が、国で定められた指標をこえると予測されるときは、防護対策として退避または避難の指示が出ます。屋内退避、避難には住民の方が受けると予測される放射線や事故の状況に応じて、三つの措置があります。
1.住宅などでの屋内退避
自宅などの屋内に退避しただけでも、放射線から防護されますので、放出された放射性物質が少ないときは、それで十分です。
屋内退避の指示が出たら
- 広報車、テレビ、ラジオなどの新しい情報を待つ
- 換気扇などを止め、ドアや窓を全部閉める
- 外から帰ってきた人は顔や手を洗う
- 食品にフタをしたりラップをする
- 一般的なエアコンは外気を取り入れないので、屋内退避中でも使用できます
2.避難
避難は人々が受ける放射線の量があるレベル以上になると予測された場合に行われる措置です。
避難の指示が出たら
市は避難の方法や場所などを指示しますので指示に従い落ち着いて行動しましょう。病気や高齢の方で自力で避難できない方は、自主防災組織、消防団員及び警察官等の協力を得てください。
なお、避難対策地域ではパトロールが行われます。
- 避難所には、生活に必要な物資が準備されます
- 元栓、戸締りを忘れずに
- 持ち物は最小限に
- ペットにエサを与えておく