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吉井浜思ひ出の歌

更新日:2013年12月2日

『吉井浜思ひ出の歌』

福吉の人々と旧制佐賀高等学校水泳部の交流から生まれた歌 いつまでも語り、歌い継ぎたい

今から約90年前、二丈吉井の海を舞台に、ひとつの歌が生まれました。 それが、『吉井浜思ひ出の歌』です。

『吉井浜思ひ出の歌』歌詞はページの下部をご覧ください。

吉井浜の画像現在の吉井浜

大正12(1923)年、大法寺(二丈福井)を宿舎に、この地で合宿を行っていた旧制佐賀高等学校(現佐賀大学)の水泳部員・吉原正俊さんが、吉井浜の美しさと福吉の人々の温かさ・優しさに感動して作詞。 同じく水泳部員の山口正之さんが作曲したものです。

合宿中の水泳部員の画像大法寺で合宿中の水泳部員

夕日に赤く染まる吉井浜の大海原、遥か向こうに見える野村望東尼ゆかりの姫島、大法寺の老銀杏など、時代を経てもなお、当時の情景がありありと目に浮かびます。

かつての大法寺の画像かつての大法寺

大法寺老銀杏の画像大法寺の老イチョウ

現在の80代以上のお年寄り達にとっては、若き日にみんなで口ずさんだ「青春の歌」。 しかし近年、徐々に歌う機会が減り、その存在が忘れられていきました。 そんななか、平成10年、歌の存在を知った当時福吉中学校音楽教諭だった坂本美紀子先生が、「地域の歌を大事に歌い継ごう」と発案。 生徒たちは、地域や旧制佐賀高などのゆかりの人々に接して歌のルーツを調べるなど精力的に活動するなかで、人々の熱い思いに触れ、「自分たちが、この歌を後世に伝えよう」との強い信念と責任感を抱きました。 この若き純粋な思いと情熱的な志に地域が共鳴。 平成16年には、生徒たちの活動を地域が支援する「吉井浜思ひ出の歌」愛する会が発足し、歌碑の建立、福吉駅でのメロディ放送など、地元ゆかりの歌をとおした文化交流が広がりました。

歌碑の画像福吉中学校正門に設置された歌碑

郷土に眠る素晴らしい歌を掘り起こし、生徒たちの手で大復活を遂げた平成10年の文化祭以降、琴演奏、日本舞踊、劇など毎年趣向を凝らし、その継承活動が脈々と続けられています。

平成25年度 福吉中文化祭の画像

この一連の取り組みは、生徒・指導者・地域が一体となって生まれた、誇るべき「新たな伝統文化の継承活動」と言えるでしょう。

『吉井浜思ひ出の歌』作詞:吉原正俊 作曲:山口正之

一 夕日は燃ゆれ 吉井浜 海士の乙女の ゆあみする磯辺に咲くや 月見草 さやけき波の 音すなり

二 玄界灘の 濤絶えて 夢に浮かぶや 姫島の 野村の尼を 偲びつつ 渚に立ちて 歌うかな

三 大法禅寺の 老いちょう 朝日の影の ゆらぐとき 残んの夢に 見渡さる 大門の崎の 白波や

四 灯ともし頃に 山を下る 口さぶ友の 歌聞けば たましい匂う 蛍火の 飛び交う方に 磯の町

五 白刃光る 鞺鞳の 真昼の波の 狂ひては 大海原や 潮の香に 若き心の 踊らずや

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