トップページ > トラブル情報 > 「サクラサイト」商法の新たな手口にご注意ください!
更新日:2012年8月1日
有名人の関係者を名乗って相談をもちかけたり、お金をあげますなど、言葉巧みにメールを繰り返し、サイトに誘導してポイントを決裁させる「サクラサイト」商法が全国各地で多発しています。
今回は、今までのケースに加え、スマートフォンの普及に伴った新しい手口の被害が報告されましたので、ご注意ください!
スマートフォンで、電話やメッセージ交換が無料で利用できる“コミュニケーションアプリ”を利用している。
ある日、そのアプリに、「連絡がほしい」というメッセージが届いたが、自分の携帯電話番号などを知っている人からしか連絡がないと思い、返事をしてしまった。すると相手はタレントのマネジャーを名乗り、「タレントの相談相手になってほしい」と頼んできた。
自分で相談相手になれるならと思い承諾すると、「連絡先を交換するまでの間、一時的にメール交換ができるサイトを用意する」と返事が届いた。不思議に思いながらも、無料だったので、案内されたサイトでタレントと何度かメール交換をしたが、途中からメール交換のためには、ポイントの購入が必要になることが分かった。
さすがに、やめようと思っていたところ、芸能事務所の秘書や顧問だという人から、アプリに電話があり「あなたには本当に感謝している。後でお礼をするので、費用を立て替えておいてほしい」等と何度も電話があった。その言葉を信じて、ポイントを購入しやり取りを続けたが、いつまでたってもお礼が振り込まれない・・・
スマートフォンの普及が急速に進む中、アプリの利用者同士が無料で音声通話やメッセージのやり取りができる“コミュニケーションアプリ”が複数登場しており、その利用者が増加しています。
例えば、あるコミュニケーションアプリの利用を開始する場合、まずは自分の電話番号等を登録します。電話番号は公開されませんが、アプリ側のサーバーでは、電話番号に紐(ひも)づけされた形でユーザー登録がされています。さらに、自分のスマートフォン等に登録されている電話帳データをアプリ側に渡すことを許可すると、その電話帳に登録されている人の中から、同じアプリをインストールした人(友人)を見つけられるため、簡単に友人登録ができ、その相手とアプリを通して連絡が取れるという便利な機能を有しています。
しかし、悪質業者がこの機能を悪用すると、ランダムに作った電話番号をアプリ側に渡し、照合させることで偶然一致した人を友人として追加し、その人への連絡が可能になってしまうケースが発生しています。なお、知らない人からの連絡を受けたくない消費者は、友人登録に関する利用設定をすることで対応できますので、ご確認ください。
迷惑メールや知らない人からのメッセージに返信することで、サイトに誘導され、多くのトラブルが生じています。さらに、事例 のように、スマートフォンで利用者が増加しているコミュニケーションアプリのメッセージや電話機能でサクラサイトに誘導されるケースも寄せられています。友人登録に関する利用設定により、知らない人からの連絡を防ぐこともできるので、設定内容を確認し、自分の利用状況にあった設定にしておくことが重要です。
知らない人とやり取りを始める場合は、可能な限り、携帯電話やパソコンに届いたメールやサイト内に残っているメールを保存、もしくはプリントアウトしておいてください。さらに、支払いの記録(レシート等)を保存しておき、トラブルにあったり、納得できない請求をされた際は、クレジットカードで支払った場合はクレジットカード会社に、現金振り込みで支払った場合は金融機関に事情を伝え、すぐに最寄りの消費生活センターや各地の弁護士会等に相談してください。