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フィールドワーク(令和5年10月13日)

更新日:2023年11月3日

市同協加布里支部では、10月13日金曜日、佐賀市で研修を行いました。
参加したのは、各行政区の区長と人権・同和教育推進員の18名。
「四民平等」を説き、誰でも公平な裁判ができるようにした江藤新平と、「敵味方の差別なく」負傷者を救護する組織の必要性を唄え、後の日本赤十字となる博愛社を設立した佐野常民の二人について学びました。

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最初の研修先は、佐賀城本丸歴史館で、研修したのは佐賀7賢人の一人、江藤新平です。

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この方は、民のために走り抜けた法律家で、明治新政府において、初代司法卿に就任。四民平等を説き、当時「民権」という概念がなかった時代に、民の権利を守り公平な裁判ができるようにしました。

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明治7年佐賀の役に敗れ、鹿児島から高知に逃亡し捕えられ処刑となりましたが、15年後の明治22年に賊名を解かれ、大正5年には、正四位を贈られています。

R51013 フィールドワーク4

次の研修先は、佐野常民と三重津海軍所跡の歴史館で、日本赤十字の創設者の佐野常民の業績について学びました。

R51013 フィールドワーク6

常民は、佐賀10代藩主直正(閑叟)の厚い信頼のもと、精煉方(理化学研究所)で、日本初の蒸気機関車のひな型や実用蒸気船、洋式大砲アームストロング砲の開発も行っています。
1867年(慶応3年)パリ万博に佐賀藩を代表して参加し、そこで赤十字の存在を知り、深い感銘を受けて帰ってきました。
1877年(明治10年)の西南の役では、日本赤十字の前身となる博愛社を設立。常民の博愛精神を表わした言葉に、「博愛これを仁という、仁とは人をいつくしむこと」があります。
この言葉どおり政府軍の野戦病院において敵味方の区別なく負傷者の救護活動を行ない、この活動は日本赤十字社の実現に至ったのであります。

R51013 フィールドワーク5

今回、佐賀が輩出した二人の偉人の業績について学習しましたが、現代の我々も大いに学ぶべきものがあると感じたフィールドワークでした。
<支部長 谷口 勝則>